源氏イラスト訳【若紫339】眼中 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫339】眼中

「…さぶらふ人びとも思ひ乱れて」

と、言少なに言ひて、をさをさあへしらはず、もの縫ひ、いとなむけはひなど、しるければ、参りぬ。

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おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

「…さぶらふ人びと思ひ乱れ

訳)「…お仕えする女房たちも思い乱れておりまして」

 

 

言少なに言ひをさをさあへしらは

訳)と、言葉数少なに言っろくに受け答えもせずに

 

 

もの縫ひいとなむけはひなど、しるけれ

訳)繕い物をしたり、忙しく準備する様子などが、はっきり分かるので

 

 

参り

訳)惟光は帰参し

 

 

【古文】

「…さぶらふ人びと思ひ乱れ

言少なに言ひをさをさあへしらは、もの縫ひいとなむけはひなど、しるけれ参り

 

【訳】

「…お仕えする女房たちも思い乱れておりまして」

と、言葉数少なに言っろくに受け答えもせずに繕い物をしたり、忙しく準備する様子などが、はっきり分かるので帰参し

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【さぶらふ】…「仕ふ」の謙譲(少納言乳母⇒若紫)

■【人びと】…女房たち

■【も】…添加の係助詞

■【思ひ乱れ】…ラ行下二段動詞「思ひ乱る」連用形

■【て】…単純接続の接続助詞

■【と】…引用の格助詞

■【言葉少なに】…ナリ活用形容動詞「言葉少ななり」連用形

■【言ひ】…ハ行四段動詞「言ふ」連用形

■【て】…単純接続の接続助詞

■【をさをさ~ず】…ほとんど~ない。ろくに~ない

■【あへしらは】…ハ行四段動詞「あへしらふ」未然形

※【あへしらふ】…受け答えする

■【ず】…打消の助動詞「ず」連用形

■【もの】…何か

■【いとなむ】…忙しくする。準備する

■【けはひ】…ようす

■【など】…例示の副助詞

■【しるけれ】…ク活用形容詞「しるし」已然形

※【しるし】…はっきりとわかる

■【ば】…順接確定条件の接続助詞

■【参り】…ラ行四段動詞「参る」連用形

※【参る】…「来」の謙譲語(作者⇒光源氏)

■【ぬ】…完了の助動詞「ぬ」終止形

 

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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

若紫の父、兵部郷宮が、

若紫を自邸に迎え入れることが正式に決まったようです。

 

 

もはや、お遊び相手でしかない、光源氏のことなど

眼中にないって感じなのでしょうね。

 

 

さあ、光源氏――

 

どうするんですかぁ~~???

 

滝汗滝汗滝汗

 


 

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