源氏イラスト訳【若紫299】添い寝 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫299】添い寝

幼き心地にも、いといたう怖ぢず、さすがに、むつかしう寝も入らずおぼえて、身じろき臥したまへり。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

YouTubeでも「イラスト訳」の動画を作成しています。

見るだけで楽に、古文の速読力が身についてきます。

おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

幼き心地も、いといたう怖ぢ

訳)子供心も、それほどひどく物怖じせ

 

 

さすがにむつかしう入らおぼえ

訳)そうは言ってもやはり気味悪くて眠れない思われ

 

 

身じろき臥したまへ

訳)もじもじして横になっいらっしゃっ

 

【古文】

幼き心地も、いといたう怖ぢさすがにむつかしう入らおぼえ身じろき臥したまへ

 

【訳】

子供心も、それほどひどく物怖じせそうは言ってもやはり気味悪くて眠れない思われもじもじして横になっいらっしゃっ

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【幼き心地】…子供心

※【幼き】…ク活用形容詞「幼し」連体形

※【心地(ここり)】…心。気持ち

■【に】…対象の格助詞

■【も】…強意の係助詞

■【いと~ず】…それほど~ない

■【いたう】…ク活用形容詞「いたし」連用形ウ音便

※【いたし】…ひどい

■【怖ぢ】…ダ行上二段動詞「怖づ」未然形

※【怖(お)づ】…こわがる

■【ず】…打消の助動詞「ず」連用形

■【さすがに】…そうは言ってもやはり

■【むつかしう】…シク活用形容詞「むつかし」連用形ウ音便

※【むつかし】…気味が悪い。煩わしい

■【寝も入らず】…眠れもしない

※【も】…強意の係助詞

※【ず】…打消の助動詞「ず」連用形

■【おぼえ】…ヤ行下二段動詞「おぼゆ」連用形

※【おぼゆ】…思われる

■【て】…単純接続の接続助詞

■【身じろく】…もじもじと体を動かす

■【臥し】…サ行四段動詞「臥す」連用形

※【臥(ふ)す】…横になる

■【たまへ】…ハ行四段動詞「たまふ」已然形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒若紫)

■【り】…完了の助動詞「り」終止形

 

重要古語一覧はこちら

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

ここで、「臥し(臥す)」という古語があるのに着目。

キョロキョロ

 

光源氏が「いざたまへ(さあいらっしゃい)」と言った場所は、

絵や雛遊びをする居間などではなく、

ふとんの中ってことですよね~;;

笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

 

若紫を安心させておいて、

寝所へ誘ったってことですな~;

えー

 


 

>>次へ

 

>>初めから読む