源氏イラスト訳【若紫298】雛遊び | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫298】雛遊び

「いざ、たまへよ。をかしき絵など多く、雛遊びなどする所に」

と、心につくべきことをのたまふけはひの、いとなつかしきを、

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見るだけで楽に、古文の速読力が身についてきます。

おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

いざたまへよ。

訳)さあいらっしゃいよ。

 

 

をかしきなど多く

訳)美しいなど多く

 

 

雛遊びなどする

訳)お人形遊びなどする

 

 

心につくべきことをのたまふけはひの、いとなつかしきを、

訳)気に入りそうなことをおっしゃる様子が、とても心引かれるので、

 

【古文】

いざたまへよ。をかしきなど多く雛遊びなどする

心につくべきことをのたまふけはひの、いとなつかしきを、

 

【訳】

さあいらっしゃいよ。美しいなど多くお人形遊びなどする

気に入りそうなことをおっしゃる様子が、とても心引かれるので、

 

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■【いざたまへ】…さあ、いらっしゃい

■【よ】…呼びかけの間投助詞

■【をかしき】…シク活用形容詞「をかし」連体形

※【をかし】…美しい。興味深い

■【など】…例示の副助詞

■【多く】…ク活用形容詞「多し」連用形

■【雛(ひひな)遊び】…ひな人形に供え物をしたり種々の調度を飾ったりしてする遊び。

■【など】…例示の副助詞

■【する】…サ変動詞「す」連体形

■【に】…場所の格助詞

■【と】…引用の格助詞

■【心につく】…心引かれる。気に入る

■【べき】…推量の助動詞「べし」連体形

■【を】…対象の格助詞

■【のたまふ】…「言ふ」の尊敬語(作者⇒光源氏)

■【けはひ】…様子

■【の】…主格の格助詞

■【いと】…とても

■【なつかしき】…シク活用形容詞「なつかし」連体形

※【なつかし】…心引かれる

■【を】…順接の接続助詞

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

光源氏の発言。

 

当時、5~8歳くらいの年齢の女の子は、

「雛遊(ひひなあそ)び」をよくしていたようです。

光源氏は、このくらいの年齢の女の子が喜びそうなワードを出して

若紫を、安心させようとしているのですね。

えー

 

ちなみに、以前にこの章段で、「雛遊びにも、絵描いたまふにも、源氏の君と作り出でて、きよらなる衣着せかしづきたまふ」というくだりが出てきていました。

 

こういう部分が、「伏線」としてリンクしていそうですね。

 

笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 


 

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