源氏イラスト訳【若紫285】無垢
何心もなくゐたまへるに、手をさし入れて、探りたまへれば、
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【源氏物語イラスト訳】
何心もなくゐたまへるに、
訳)無邪気に座りなさったので、
手をさし入れて、
訳)夜具の中に手をさし入れて、
探りたまへれば、
訳)探りなさったところ、
【古文】
何心もなくゐたまへるに、手をさし入れて、探りたまへれば、
【訳】
無邪気に座りなさったので、夜具の中に手をさし入れて、探りなさったところ、
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■【何心もなく】…無邪気に。無心に
※【何心なし】…無邪気だ。無心である
※【も】…強意の係助詞
■【ゐ】…ワ行上一段動詞「居(ゐ)る」連用形
※【居(ゐ)る】…座る
■【たまへ】…ハ行四段動詞「たまふ」已然形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒若紫)
■【る】…完了の助動詞「り」連体形
■【に】…順接の接続助詞
■【を】…対象の格助詞
■【て】…単純接続の接続助詞
■【探(さぐ)り】…ラ行四段動詞「探る」連用形
■【たまへ】…ハ行四段動詞「たまふ」已然形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【れ】…完了の助動詞「り」已然形
■【ば】…順接確定条件の接続助詞
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☆本日の『源氏物語』☆
「手をさし入れて」とありますので、
「あれっ?」って思いますよね~;;
「どこに手を入れたんか~い?」って…。
ここでは、光源氏の膝に乗ってる若紫が
「夜具」を羽織っている、ととって解釈しました。
女の子ですから、光源氏に顔を見られないように
少納言は、彼女を押しやるときに
上から何らかの覆いをかけたのかもしれませんね。