源氏イラスト訳【若紫284】膝の上 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫284】膝の上

乳母の、

「さればこそ。かう世づかぬ御ほどにてなむ」

とて、押し寄せたてまつりたれば、

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見るだけで楽に、古文の速読力が身についてきます。

おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

乳母、「さればこそ

訳)乳母、「やっぱりね

 

 

かう世づかほどなむとて

訳)このように男女の情愛も分からない年頃であっ…」と言って

 

 

押し寄せたてまつりたれ

訳)押して近づけ申し上げところ、

 

 

【古文】

乳母

さればこそかう世づかほどなむ

とて押し寄せたてまつりたれ

 

【訳】

乳母

やっぱりねこのように男女の情愛も分からない年頃であっ…」

と言って押して近づけ申し上げところ、

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【乳母(めのと)】…少納言の乳母。若紫つきの女房

■【の】…主格の格助詞

■【さればこそ】…やっぱりね。思ったとおりだ

■【かう】…このように「かく」のウ音便

■【世づく】…物心がつく。男女の情愛がわかる

■【ぬ】…打消の助動詞「ず」連体形

■【御―】…尊敬の接頭語(乳母⇒若紫)

■【ほど】…年頃

■【に】…断定の助動詞「なり」の連用形

■【て】…単純接続の接続助詞

■【なむ】…強意の係助詞(結びの省略)

■【とて】…~と言って

※【と】…引用の格助詞

※【て】…単純接続の接続助詞

■【押し寄せ】…サ行下二段動詞「押し寄す」連用形

※【押し寄す】…押して近づける

■【たてまつり】…ラ行四段動詞「奉る」連用形

※【たてまつる】…謙譲の補助動詞(作者⇒若紫)

■【たれ】…完了の助動詞「たり」已然形

■【ば】…順接確定条件の接続助詞

 

重要古語一覧はこちら

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☆本日の『源氏物語』☆

 

おっと。

ここで少納言が、思わぬ行動に出ます――。

 

「私の膝でおやすみなさい」と言う光源氏に対し、

 

ひょい、と、若紫を

光源氏の膝の上に、無理矢理乗らせたのです!

 

なんと…

大胆な行動――。

 

ガーンガーンガーン


 

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