源氏イラスト訳【若紫283】気迫 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫283】気迫

「今さらに、など忍びたまふらむ。この膝の上に大殿籠もれよ。今すこし寄りたまへ」

とのたまへば、

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見るだけで楽に、古文の速読力が身についてきます。

おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

今さらに、など忍びたまふらむ

訳)今さらどうして隠れ忍びなさっているのだろう

 

 

この大殿籠もれ

訳)わたしのお休みなさいませ

 

 

すこし寄りたまへのたまへ

訳)もう少し近寄ってくださいおっしゃる

 

 

【古文】

今さらに、など忍びたまふらむこの大殿籠もれすこし寄りたまへ

のたまへ

 

【訳】

今さらどうして隠れ忍びなさっているのだろうわたしのお休みなさいませもう少し近寄ってください

おっしゃる

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【今さら】…副詞

■【に】…時を示す格助詞

■【など】…どうして~か

■【忍び】…バ行上二段動詞「忍ぶ」連用形

※【忍ぶ(しの)ぶ】…隠れしのぶ

■【たまふ】…尊敬の補助動詞(光源氏⇒若紫)

■【らむ】…現在の原因推量の助動詞「ラム」連体形

■【この】…この私の指示連体詞

■【の】…連体修飾格の格助詞

■【に】…場所を表す格助詞

■【大殿籠もれ】…ラ行四段動詞「大殿籠もる」命令形

※【大殿籠(おほとのご)もる】…「寝」の尊敬語(光源氏⇒若紫)

■【よ】…念押しの間投助詞

■【今すこし】…もう少し

■【寄る】…近寄る

■【たまへ】…ハ行四段動詞「たまふ」命令形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(光源氏⇒若紫)

■【と】…引用の格助詞

■【のたまへ】…ハ行四段動詞「のたまふ」已然形

※【のたまふ】…「言ふ」の尊敬語(作者⇒光源氏)

■【ば】…順接確定条件の接続助詞

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

光源氏、すごいですね――。

 

間、髪を入れず、

若紫が眠いので向こうに行こう、と言ったのを受けて

「じゃあ、私の膝の上でお眠りなさい」

と、何としてでも若紫をあちらへ行かすまいという、

気迫が、見てとれます。

 

真のプレイボーイなのでしょうね。

 

笑い泣き笑い泣き笑い泣き


 

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