源氏イラスト訳【若紫254】声 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫254】声

あなたより来る音して、

「上こそ、この寺にありし源氏の君こそ、おはしたなれ。など、見たまはぬ」

とのたまふを、

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けっして面白いものではありませんが、

がんばって視聴してもらうと、古文の速読力が身についてきます。

ためしに見てみてくださいねっ♪

おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

あなたより来る

訳)向こうからやって来る足音

 

 

こそこのあり源氏の君こそおはしなれ

訳)祖母上さまこの前の源氏の君が、いらっしゃっているそうね。

 

 

などたまはのたまふ

訳)どうして、お会いなさらないの」おっしゃるのを

 

【古文】

あなたより来る

こそこのあり源氏の君こそおはしなれなどたまは

のたまふ

 

【訳】

向こうからやって来る足音

祖母上さまこの前の源氏の君が、いらっしゃっているそうね。どうして、お会いなさらないの」

おっしゃるのを

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【あなた】…あちら。向こう

■【より】…起点の格助詞

■【来る】…カ変動詞「来」連体形

■【音】…足音

■【し】…サ変動詞「す」連用形

■【て】…単純接続の接続助詞

■【上】…ここでは、尼上をさす(若紫からみたら祖母上

■【―こそ】…人について、呼びかける意を表す接尾語

■【この】…それ以来の。この前の

■【に】…場所を示す格助詞

■【あり】…ラ変動詞「あり」連用形

■【し】…過去の助動詞「き」連体形

■【源氏の君】…光源氏のこと

■【こそ】…強意の係助詞(係り結びの法則)

■【おはし】…サ変動詞「おはす」連用形

※【おはす】…「来」の尊敬語(若紫⇒光源氏)

■【た】…完了(存続)の助動詞「たり」連体形撥音便の無表記

■【なれ】…伝聞の助動詞「なり」已然形

■【など】…どうして

■【見】…マ行上一段動詞「見る」連用形

※【見る】…会う

■【たまは】…ハ行四段動詞「たまふ」未然形

※【たまふ】…サ行四段動詞「思す」連用形

■【ぬ】…打消の助動詞「ず」連体形

■【と】…引用の格助詞

■【のたまふ】…「言ふ」の尊敬(作者⇒若紫)

■【を】…対象の格助詞

 

重要古語一覧はこちら

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

若紫の登場です!

 

光源氏が、「なんとか、声だけでも聞かせて」とお願いしている、ちょうどその時に、

 

若紫の声が聞こえてきた、という設定です。

 

しかも、その内容は

光源氏自身のことみたい…!

おねがい


 

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