源氏イラスト訳【若紫240】叱責 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫240】叱責

「あはれのことや。とぶらふべかりけるを。などか、さなむとものせざりし。入りて消息せよ」

とのたまへば、

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けっして面白いものではありませんが、

がんばって視聴してもらうと、古文の速読力が身についてきます。

ためしに見てみてくださいねっ♪

おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

あはれこと

訳)気の毒ことだなぁ

 

 

とぶらふべかりける

訳)お見舞いするべきだのに

 

 

などなむものせざり

訳)どうしてそう と言わなか

 

 

入り消息せよのたまへ

訳)入って行っ取り次ぎせよおっしゃるので

 

 

 

【古文】

あはれこととぶらふべかりけるなどなむものせざり入り消息せよ

のたまへ

 

【訳】

気の毒ことだなぁお見舞いするべきだのにどうしてそう と言わなか入って行っ取り次ぎせよ

おっしゃるので

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【あはれ】…しみじみわき上がってくる気の毒な気持ち

■【の】…連体修飾格の格助詞

■【や】…詠嘆の間投助詞

■【とぶらふ(訪ふ)】…訪問する。見舞う

■【べかり】…当然の助動詞「べし」連用形

■【ける】…過去の助動詞「けり」連体形

■【を】…逆接の接続助詞

■【など】…どうして

■【か】…疑問の係助詞

■【さなむ】…そういう事情であった(尼君が重篤である)

※【さ】…指示副詞

※【なむ】…強意の係助詞

■【と】…引用の格助詞

■【ものせ】…サ変動詞「ものす」未然形

※【ものす】…代動詞。ここでは「言う」の意

■【ざり】…打消の助動詞「ず」連用形

■【し】…過去の助動詞「き」連体形

■【入(い)り】…ラ行四段動詞「入る」連用形

■【て】…単純接続の接続助詞

■【消息(せうそこ)】…手紙

■【せよ】…サ変動詞「す」命令形

■【と】…引用の格助詞

■【のたまへ】…ハ行四段動詞「のたまふ」已然形

※【のたまふ】…「言ふ」の尊敬語(作者⇒光源氏)

■【ば】…順接確定条件(原因・理由)の接続助詞

 

重要古語一覧はこちら

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☆本日の『源氏物語』☆

 

若紫の祖母である「尼上」が重篤であったことを聞き、

光源氏は、哀惜を覚え、

もっと早く伝えてほしかった、と惟光を叱っています。

ムキー

 

 

「惟光」ともあろう従者が

どうして、こんな大切なことを、光源氏に伝えていなかったのでしょうかね?

 

絶望

 

 


 

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