源氏イラスト訳【若紫237】六条 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫237】六条

おはする所は、六条京極わたりにて、内裏よりなれば、すこしほど遠き心地するに、荒れたる家の木立、いともの古りて、木暗く見えたるあり。

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けっして面白いものではありませんが、

がんばって視聴してもらうと、古文の速読力が身についてきます。

ためしに見てみてくださいねっ♪

おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

おはする六条京極わたり

訳)いらっしゃる六条京極辺りであっ

 

 

内裏よりなれすこしほど遠き心地する

訳)宮中からであるので少し距離遠い感じする上に

 

 

荒れたる

訳)荒れ果て

 

 

木立いともの古り木暗く見えたるあり

訳)木立たいそう古び木が茂ってあたりが暗く見えている邸がある

 

 

【古文】

おはする六条京極わたり内裏よりなれすこしほど遠き心地する荒れたる木立いともの古り木暗く見えたるあり

 

【訳】

いらっしゃる六条京極辺りであっ宮中からであるので少し距離遠い感じする上に荒れ果て木立たいそう古び木が茂ってあたりが暗く見えている邸がある

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【おはする】…サ変動詞「おはす」連体形

※【おはす】…「行く」の尊敬語(作者⇒光源氏)

■【は】…取り立ての係助詞

■【六条京極】…平安京の六条通り、東の端を南北に通る大路

■【わたり】…~あたり

■【に】…断定の助動詞「なり」連用形

■【て】…単純接続の接続助詞

■【内裏(うち)】…宮中

■【より】…起点の格助詞

■【なれ】…断定の助動詞「なり」已然形

■【ば】…順接確定条件(原因・理由)の接続助詞

■【すこし】…副詞

■【ほど(程)】…ここでは、距離の意

■【遠き】…ク活用形容詞「通し」連体形

■【心地(ここち)】…感じ。気持ち

■【する】…サ変動詞「す」連体形

■【に】…添加の格助詞

■【荒れ】…ラ行下二段動詞「荒(あ)る」連用形

■【たる】…完了の助動詞「たり」連体形

■【の】…同格の格助詞

■【木立(こだち)】…群がっている木

■【いと】…とても。たいそう

■【もの古(ふ)り】…ラ行上二段動詞「もの古(ふ)る」連用形

※【もの古(ふ)る】…どことなく古びる

※【もの―】…接頭語

■【て】…単純接続の接続助詞

■【木暗し(こぐらし)】…木が茂ってあたりが暗い

■【見え】…ヤ行下二段動詞「見ゆ」連用形

■【たる】…完了(存続)の助動詞「たり」連用形

■【あり】…ラ変動詞「あり」終止形

 

重要古語一覧はこちら

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☆本日の『源氏物語』☆

 

「六条京極わたり」…というと…、

 

 

…あのお方を思い浮かべてしまいますよね。

チュー

 

ちなみに、今回のお忍び歩きは、

六条御息所のもとへ行くのではないようですよ。

 

 

さて。

今回登場する「荒れたる家」って、

いったい、誰の家なのでしょう。

照れ

 

 

…光源氏は、藤壺への運命に翻弄されて、

結局、気持ちがどこに行き着いたのか…

 

想像してみてくださいっ♪

チュー

 

 


 

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