源氏物語イラスト訳【若紫186】よしや | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【若紫186】よしや

「…よしや、命だに」とて、夜の御座に入りたまひぬ。女君、ふとも入りたまはず。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【源氏物語イラスト訳】

古文の『源氏物語』は、読解が非常に難解です。

イラスト訳では、現代語訳とイラストの組み合わせで

イメージをもって、速読学習できます。

 

 

よしやだにとて

訳)仕方ないせめてだけでも…」と言って

 

 

夜の御座入りたまひ

訳)夜のご寝所入りなさっ

 

 

女君ふと入りたまは

訳)葵の上は、すぐ入りなさらない

 

 

【古文】

よしやだにとて夜の御座入りたまひ女君ふと入りたまは

 

【訳】

仕方ないせめてだけでも…」と言って夜のご寝所入りなさっ葵の上は、すぐ入りなさらない

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【よしや】…仕方ない。まあいい

■【命】…「長生き」or「子ども」?引き歌か

■【だに】…せめて~だけでも

■【とて】…~と言って

※【と】…引用の格助詞

※【て】…単純接続の接続助詞

■【夜の御座(おまし)】…ご寝所

■【に】…場所の格助詞

■【入り】…ラ行四段動詞「入る」連用形

■【たまひ】…ハ行四段動詞「たまふ」連用形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)

■【ぬ】…完了の助動詞「ぬ」終止形

■【女君(をんなぎみ)】…葵の上のこと

■【ふと】…すばやく。すぐに

■【も】…強意の係助詞

■【入(い)り】…ラ行四段動詞「入る」連用形

■【たまは】…ハ行四段動詞「たまふ」未然形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒葵上)

■【ず】…打消の助動詞「ず」終止形

 

重要古語一覧はこちら

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

「命だに」というのも、引き歌です。

 

ですが、その本歌がはっきりしなくて

解釈が分かれているところでもあります。

 

源氏物語では、このように解釈が判明しない部分もたくさんありますが、このイラスト訳では、分かりやすい訳出のみを心がけています。

 

興味のある人は、文献などでも調べてみてくださいね♪

ウインク

 

 

 

 


 

>>次へ

 

>>初めから読む