源氏物語イラスト訳【若紫180】思ふことも | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【若紫180】思ふことも

思ふこともうちかすめ、山路の物語をも聞こえむ、言ふかひありて、をかしういらへたまはばこそ、あはれならめ、

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

【源氏物語イラスト訳】

難解な『源氏物語』も、

現代語訳とまんが(イラスト)を併せて読むことで

受験古文の速読トレーニングにつながります。

 

 

 

思ふことうちかすめ山路の物語をも聞こえ

訳)心の中の思いそれとなく話したり北山行きの話をもお聞かせ申し上げるようなのも

 

 

言ふかひあり

訳)話しがいがあっ

 

 

をかしういらへたまはこそあはれなら

訳)興味深く返事なさるならばしみじみ愛情深くもなるだろうけれども

 

 

【古文】

思ふことうちかすめ山路の物語をも聞こえ言ふかひありをかしういらへたまはこそあはれなら

 

【訳】

心の中の思いそれとなく話したり北山行きの話をもお聞かせ申し上げるようなのも話しがいがあっ興味深く返事なさるならばしみじみ愛情深くもなるだろうけれども

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【思ふこと】…心の中の思い

■【も】…強意の係助詞

■【うちかすめ】…マ行下二段動詞「うちかすむ」連用形

※【うちかすむ】…それとなく話す

※【うち―】…接頭語

■【山路の物語】…北山へ行く道中のお話

※【物語】…お話

■【を】…対象の格助詞

■【も】…強意の係助詞

■【聞こえ】…ヤ行下二段動詞「きこゆ」未然形

※【聞こゆ】…「言ふ」の謙譲(作者⇒葵上)

■【む】…婉曲の助動詞「む」連体形

■【言ふかひあり】…話しがいがある

■【て】…単純接続の接続助詞

■【をかしう】…シク活用形容詞「をかし」連用形ウ音便

※【をかし】…興味深い。おもしろい

■【も】…強意の係助詞

■【いらへ】…ハ行下二段動詞「いらふ」連用形

※【いらふ】…返事する

■【たまは】…ハ行四段動詞「たまふ」未然形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒葵上)

■【ば】…順接仮定条件の接続助詞

■【こそ~(已然形)、】…係り結びの逆接用法

※【こそ】…強意の係助詞

■【あはれなら】…ナリ活用形容動詞「あはれなり」未然形

※【あはれなり】…しみじみ愛情深い

■【め】…推量の助動詞「む」已然形

 

重要古語一覧はこちら

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

光源氏と葵の上との夫婦仲がよく分かる場面です。

 

何もしゃべらない葵の上に

光源氏は、もの足りなさを感じているのですね。

 

えー

 

 

 

 


 

>>次へ

 

>>初めから読む