源氏物語イラスト訳【若紫174】大殿 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【若紫174】大殿

大殿、参りあひたまひて、「御迎へにもと、思ひたまへつれど、忍びたる御歩きに、いかがと思ひ憚りてなむ。…」

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

大殿参りあひたまひ

訳)左大臣殿が、参りあわせなさっ

 

 

御迎へ思ひたまへつれ

訳)お迎え思っておりまし

 

 

忍びたる御歩きいかが思ひ憚りなむ

訳)人目を避けご外出のためどうしたものだろうか心ひそかに気兼ねし…。

 

 

【古文】

大殿参りあひたまひ、「御迎へ思ひたまへつれ忍びたる御歩きいかが思ひ憚りなむ…」

 

【訳】

左大臣殿が、参りあわせなさっ、「お迎え思っておりまし人目を避けご外出のためどうしたものだろうか心ひそかに気兼ねし…。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【大殿(おほとの)】…左大臣(光源氏の義父)

■【参りあふ】…「来合ふ」の謙譲(作者⇒帝)

※【来合ふ】…来合わせる

※【参る】…参内する(「行く」「来」の謙譲)

■【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒左大臣)

■【て】…単純接続の接続助詞

■【御―】…尊敬の接頭語(左大臣⇒光源氏)

■【に】…目的の格助詞

■【も】…強意の係助詞

■【と】…引用の格助詞

■【思ひ】…ハ行四段動詞「思ふ」連用形

■【たまへ】…ハ行下二段動詞「たまふ」連用形

※【たまふ】…謙譲の補助動詞(左大臣⇒光源氏)

■【つれ】…完了の助動詞「つ」已然形

■【ど】…逆接確定条件の接続助詞

■【忍び】…バ行四段動詞「しのぶ」連用形

※【忍ぶ】…人目を避ける

■【たる】…完了(存続)の助動詞「たり」連体形

■【御―】…尊敬の接頭語(左大臣⇒光源氏)

■【歩(あり)き】…歩きまわること。外出

■【に】…原因の格助詞

■【いかが】…どんなものだろうか。どうしたものだろうか

■【と】…引用の格助詞

■【思ひ憚(はばか)る】…考えて遠慮する。心ひそかに気兼ねする

■【て】…単純接続の接続助詞

■【なむ】…強意の係助詞(結びの省略)

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

光源氏は、北山の療養から帰って、

真っ先に父帝に会いに行きました。

 

するとそこへ、

義父の左大臣に出会ったようですね。

笑い泣き

 

今後の大学入試共通テストでは

しっかりイメージを持たせて

速読していく必要があります。

 

源氏物語で、古文のイメージを

確立していってくださいね♪

ウインク

 

 

 

 


 

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