【若紫152-2】☆共通テスト対策☆解釈問題
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を賜り、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬、物の怪による夕顔の急死…。光源氏の恋は成就することなく、尽きせぬ恋慕を重ねていくのでした。
ただ今、第五帖「若紫の巻」です。夕顔が亡くなった翌年、光源氏18歳の3月(春)に、瘧病にかかって、その加持祈祷のために、北山に訪れ、そこである僧都の屋敷を垣間見、かわいらしい少女若紫を目にしました。直後に僧都の僧坊に行き、若紫の後見を尼君に願い出ますが、あえなく断られてしまいます。そして光源氏の帰京する時が近づいてきました。
【今回の源氏物語】
紺瑠璃の壺どもに、御薬ども入れて、藤、桜などに付けて、所につけたる御贈物ども、ささげたてまつりたまふ。
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☆ 共通テスト~内容把握問題~☆
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聖、御まもりに、独鈷たてまつる。見たまひて、僧都、聖徳太子の百済より得たまへりける金剛子の数珠の、玉の装束したる、やがてその国より入れたる筥の、唐めいたるを、透きたる袋に入れて、五葉の枝に付けて、紺瑠璃の壺どもに、御薬ども入れて、藤、桜などに付けて、所につけたる御贈物ども、ささげたてまつりたまふ。
問 僧都が光源氏に贈ったものとして、適当でないものを1つ選べ。
1.
2.
3.
4.
5.
⑴ 源氏物語イラスト訳
⑵ イラスト解釈
⑶ 古文単語
「源氏物語イラスト訳」では、古文目線を鍛え、
「イラスト解釈」では、文法や古文常識の力を
オリジナル問題にて解説しています。
今日のポイントはここ☆
☆共通テストの内容把握問題☆
昨年度のラストセンター試験では
上のようなイラスト識別問題が出題されましたよね。
このような出題形式は
とくに批判もされなかったので
今後の「主体的・対話的」な国語理解問題として
引き続き、出題される可能性があると思われます。
しかしながら――
それぞれの物の具体的なイメージが湧いてないと
何のことか、サッパリですよね!!!
ちなみに、選択肢2は「独鈷(どっこ)」です。
これは、
僧都でなく、聖が、光源氏に贈った品ですね。
【答え】…2