【若紫73-2】☆連語の解釈☆
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を賜り、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬、物の怪による夕顔の急死…。光源氏の恋は成就することなく、尽きせぬ恋慕を重ねていくのでした。
ただ今、第五帖「若紫の巻」です。夕顔が亡くなった翌年、光源氏18歳の3月(春)に、瘧病にかかって、その加持祈祷のために、北山に訪れ、そこである僧都の屋敷を垣間見し、そこでかわいい少女を見つけました。
【今回の源氏物語】
「あはれなる人を見つるかな。かかれば、この好き者どもは、かかる歩きをのみして、よくさるまじき人をも見つくるなりけり。…」
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☆ 古文オリジナル問題~連語の解釈~☆
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「あはれなる人を見つるかな。かかれば、この好き者どもは、かかる歩きをのみして、よくさるまじき人をも見つくるなりけり。…」
問 傍線部の説明として最も適当なものを、次の中から1つ選べ。
1.よくその場にいそうもない意外な人を見つけるのであるよ。
2.よくその場にふさわしくない人を見たりもするものだよ。
3.よくその場に合わない容貌の悪い人を見つけるのだよ。
4.よく避けられない人にも出会うことがあるだろうよ。
5.よく避けることのできない人を見ることもあるだろうよ。
来年度以降の大学入試共通テストでは
新学習指導要領に基づいたかたちで
複合的な問題形式が出されてきます。
【実社会に対応したもの】
⇒生徒A/生徒Bなどの対話的選択肢
【言語文化の知識問題】
⇒和歌や俳句などの韻文とのコラボ
【主体的・協働的な学び】
⇒複眼的問題文の読解
また、「指導計画の作成と内容の取り扱い」には
「生徒がコンピュータや情報通信ネットワークを積極的に活用する機会を設けるなどして、指導の効果を高めるよう工夫すること」
とあります。
古文の学習においても、
文法や語彙などの知識習得に
こういうイラスト訳を活用することで
イメージ習得して成果につなげましょう!
!(๑˃̵ᴗ˂̵)و
今回のポイントはこれ☆
連語の解釈
古文によく出る連語は、
ほとんどが古語辞典にも載ってます。
今回の「さるまじ」も、このように載っています。
「まじ」の意味によって
広い解釈ができてしまうのが、この「さるまじ」です。
つまり、
古語の意味に頼らずに
文脈に応じて、選択肢を検討する必要があるんですね。
ちなみに、この文脈の場合は、
「さるまじき人」というのは
「その場にふさわしくない人」という意味で
決して悪い意味には使われていないことを
確認してから、選択肢を選びましょ♪
【答え】…1