源氏物語イラスト訳【若紫32-1】そこらはるかに | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【若紫32-1】そこらはるかに

「…そこらはるかに、いかめしう占めて造れるさま、さは言へど、国の司にてし置きけることなれば、残りの齢ゆたかに経べき心構へも、二なくしたりけり。

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【源氏物語イラスト訳】

 

「…そこらはるかにいかめしう占め造れさま

訳)「…ずっと遠くまで豪勢に敷地を占有し造っている様子は、

 

 

言へ国の司にてし置きけることなれ

訳)そう言うものの国司としてしておいことであるので

 

 

残りゆたかにべき心構へ二なくたりけり

訳)残り人生豊かに過ごすことのできる心の準備またとなくていたとか

 

 

【古文】

「…そこらはるかにいかめしう占め造れさま言へ国の司にてし置きけることなれ残りゆたかにべき心構へ二なくたりけり

 

【訳】

「…ずっと遠くまで豪勢に敷地を占有し造っている様子は、そう言うものの国司としてしておいことであるので残り人生豊かに過ごすことのできる心の準備またとなくていたとか

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【そこら】

■【はるかに】

※【はるかなり】

■【いかめしう】

※【いかめし】

■【占め】

※【占(し)む】

■【て】

■【造(つく)れ】

■【る】

■【さま】

■【さは言へど】

■【国の司(くにのつかさ)】

■【にて】

■【し置き】

■【たる】

■【なれ】

■【ば】

■【残り】

■【の】

■【齢(よはひ)】

■【豊かに】

■【経(ふ)】

■【べき】

■【心構(こころがま)へ】

■【も】

■【二なく】

※【二なし】

■【し】

■【たり】

■【けり】

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

「けり」が会話文中で出てきたときは

基本的に、気づきの詠嘆と捉える場合が多いですが

 

この場合は、間接的な見聞のことなので

単なる過去で捉えるほうがいいと思います。

 

マニュアル通りでなく

こういう古文解釈の経験を繰り返してこそ

身につくものもあるのですね;

 

チュー

 

 

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