源氏物語イラスト訳【若紫31-1】先つころ
「…先つころ、まかり下りてはべりしついでに、ありさま見たまへに寄りてはべりしかば、京にてこそ所得ぬやうなりけれ、
ーーーーーーーーーーーーーーー
【源氏物語イラスト訳】
「…先つころ、まかり下りてはべりしついでに、
訳)「…最近、地方へ参り ました機会に、
ありさま見たまへに寄りてはべりしかば、
訳)様子を拝見するために立ち寄ってございましたところ、
京にてこそ所得ぬやうなりけれ、
訳)都でこそ地位を得られないようだったけれど、
【古文】
「…先つころ、まかり下りてはべりしついでに、ありさま見たまへに寄りてはべりしかば、京にてこそ所得ぬやうなりけれ、
【訳】
「…最近、地方へ参り ました機会に、様子を拝見するために立ち寄ってございましたところ、都でこそ地位を得られないようだったけれど、
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【先つころ】
■【まかり下り】
※【まかる】
※【下る】
■【て】
■【はべり】
■【し】
■【ついで】
■【に】
■【ありさま】
■【見たまへ】
※【見】
※【たまふ】
■【に】
■【はべり】
■【しか】
■【ば】
■【京】
■【にて】
■【こそ】
■【所得】
■【ぬ】
■【やうなり】
■【けれ】
※【こそ…けれ、】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
☆本日の『源氏物語』☆
この人の話…まだまだ続きそうですね^^;
古文は、こうした会話文が長いのが難点です。
よみ方としては、
上のような、「こそ…已然形、」という
係り結びの逆接用法もきちんとつかんで
区切ってイメージしながら読んでいきましょう。
-