源氏物語イラスト訳【若紫30-1】げに | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【若紫30-1】げに

「…げに、かの国のうちに、さも、人の籠もりゐぬべき所々はありながら、深き里は、人離れ心すごく、若き妻子の思ひわびぬべきにより、かつは心をやれる住まひになむはべる。…」

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【源氏物語イラスト訳】

 

「…げにかの国うちさも籠もりゐべき所々ありながら

訳)「…なるほどあの国そのようにも きっと閉じこもっていることができそうな所などあるけれども

 

 

深き人離れ心すごく若き妻子思ひわびべきより

訳)奥深い山里人気もなくもの寂しく若い妻子心細く思ってしまうにちがいないことよって

 

 

かつ心をやれ住まひなむはべる

訳)一方で気晴らしをすることのできる住まい ございます

 

【古文】

「…げにかの国うちさも籠もりゐべき所々ありながら深き人離れ心すごく若き妻子思ひわびべきよりかつ心をやれ住まひなむはべる。…」

 

【訳】

「…なるほどあの国そのようにも きっと閉じこもっていることができそうな所などあるけれども奥深い山里人気もなくもの寂しく若い妻子心細く思ってしまうにちがいないことよって一方で気晴らしをすることのできる住まい ございます。…」

 

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■【げに】

■【かの国】

■【の】

■【うち】

■【に】

■【さも】

■【人】

■【の】

■【籠もりゐ】

※【籠もりゐる】

■【ぬ】

■【べき】

■【所々】

■【は】

■【あり】

■【ながら】

■【深き】

■【里(さと)】

■【は】

■【人離れ】

※【人離(ひとはな)る】

■【心すごく】

※【心すごし】

■【若き】

■【妻子】

■【の】

■【思ひわび】

※【思ひわぶ】

■【ぬ】

■【べき】

■【に】

■【より】

■【かつ】

■【は】

■【心をやれ】

※【心をやる】

■【る】

■【住まひ】

■【に】

■【なむ】

■【はべる】

 

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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

明石の入道は、山ごもりもせず

海辺に家を構えているけれど

 

それはそれで、家族の女子たちには

満足のいく住まいだったんでしょう。

 

とにかく、明石の入道の住まいの

趣深い様子を、この人は言いたいようです。

 

チュー

 

 

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