【夕顔398-2】「けれ」の識別☆
イラスト解釈では
源氏物語イラスト訳で出てきた古文の
入試対応オリジナル問題を掲載しています☆
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を賜り、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。
ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は物の怪に襲われ急死してしまいます。失意の中、喪も明け、光源氏はかつて関係のあった人妻の空蝉へ、そして一夜の逢瀬であった軒端荻へと、想いを馳せつつも、夕顔の四十九日を迎えました。
【今回の源氏物語】
頭中将を見たまふにも、あいなく胸騒ぎて、かの撫子の生ひ立つありさま、聞かせまほしけれど、かことに怖ぢて、うち出でたまはず。
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☆ 古文オリジナル問題~「けれ」の識別~☆
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頭中将を見たまふにも、あいなく胸騒ぎて、かの撫子の生ひ立つありさま、聞かせまほしけれど、かことに怖ぢて、うち出でたまはず。
問)傍線部の文法説明として最も適当なものを選べ。
1.過去の助動詞
2.完了の助動詞
3.形容詞の活用語尾
4.形容詞の活用語尾の一部
5.助動詞の一部
古文読解は、
次の3つを定着させることが大前提です。
■古文単語
■古典文法
■古文常識
今回は、このうちの「古典文法」でございます。
紛らわしい語の識別のなかで
「に」「なり」「ぬ」「けれ」は
王道中の王道ですっ!!
「けれ」もいろいろあるんですが
とにかく、単語に区切れること!
傍線部だけを眺めてても
何の解決にもなりませんよ!
聞か/せ/まほしけれ/ど
ここで、「まほし」で切っちゃったりすると
「けれ」は過去の助動詞だと思ってしまいますよね;
しかし、過去の助動詞は
連用形に接続するんですよ!
こういうのは、
出てきたものから覚え直していきましょう。
まだ余裕のある高1、高2のあなたは
もう一度、助動詞活用表から覚え直しておいてね♪
※助動詞活用表の覚え方は
こちらのアメンバー記事をご参照下さい♪
【答え】…5