源氏物語イラスト訳【夕顔399-1】かの夕顔の
かの夕顔の宿りには、いづ方にと思ひ惑へど、そのままにえ尋ねきこえず。右近だに訪れねば、あやしと思ひ嘆きあへり。
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【源氏物語イラスト訳】
かの夕顔の宿りには、いづ方にと思ひ惑へど、
訳)あの夕顔の宿では、どこに(行ったのか)と当惑するけれど、
そのままにえ尋ねきこえず。
訳)そのままで 捜し出し申し上げることができない。
右近だに訪れねば、あやしと思ひ嘆きあへり。
訳)右近さえも音沙汰がないので、変だと悲しみ嘆き合っていた。
【古文】
かの夕顔の宿りには、いづ方にと思ひ惑へど、そのままにえ尋ねきこえず。右近だに訪れねば、あやしと思ひ嘆きあへり。
【訳】
あの夕顔の宿では、どこに(行ったのか)と当惑するけれど、そのままで 捜し出し申し上げることができない。右近さえも音沙汰がないので、変だと悲しみ嘆き合っていた。
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■【かの】
■【夕顔(ゆうがお)】
■【の】
■【宿(やど)り】
■【に】
■【は】
■【いづ方(かた)】
■【に】
■【と】
■【思ひ惑へ】
※【思ひ惑ふ】
■【ど】
■【そのままに】
■【え】
■【尋ね】
※【尋(たづ)ぬ】
■【きこえ】
※【きこゆ】
■【ず】
■【右近(うこん)】
■【だに】
■【訪れ】
※【訪(おとづ)る】
■【ね】
■【ば】
■【あやし】
■【と】
■【思ひ嘆く】
■【あへ】
※【あふ】
■【り】
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