源氏物語イラスト訳【夕顔336】などてか | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【夕顔336】などてか

「などてか、深く隠しきこえたまふことははべらむ。いつのほどにてかは、何ならぬ御名のりを聞こえたまはむ。…」

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

などてか深く隠しきこえたまふことはべら

訳)どうして深く隠し申し上げなさることがございましょうか、いやそうではありません

 

 

いつほどにてかは

訳)どういう機会

 

 

何ならぬ名のり聞こえたまは。…」

訳)どうということもない名前名のり申し上げなさればよいでしょう か、いや名のれはしません。…」

 

 

 

【古文】

などてか深く隠しきこえたまふことはべらいつほどにてかは何ならぬ名のり聞こえたまは。…」

 

【訳】

どうして深く隠し申し上げなさることがございましょうか、いやそうではありませんどういう機会どうということもない名前名のり申し上げなさればよいでしょう か、いや名のれはしません。…」

 

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■【などてか】

■【深く】

■【隠し】

■【きこえ】

※【きこゆ】

■【たまふ】

■【は】

■【はべら】

※【はべり】

■【む】

■【いつ】

■【の】

■【ほど】

■【にて】

■【かは】

■【何ならぬ】

※【なら】

※【ぬ】

■【御―】

■【名のり】

■【を】

■【聞こえ】

※【聞こゆ】

■【たまは】

※【たまふ】

■【む】

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

この二文、両方とも、反語構文です。

 

「などて―か」「か―は」などと、強意の度合いが強いほど

反語の文脈と考えられますね。

 

チュー

 

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