【夕顔327-2】基本の品詞分解は大丈夫?
苦手教科を克服して
第一志望合格をめざし、頑張っていきましょう!
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。
ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は物の怪に襲われ急死してしまいました。部下の惟光(これみつ)に命じて夕顔の葬儀を終え、光源氏は失意のまま二条院へと戻り、そのまま床に臥せってしまいます。
【今回の源氏物語】
大殿も経営したまひて、大臣、日々に渡りたまひつつ、さまざまのことをせさせたまふ、しるしにや、
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☆ 古文オリジナル問題~文法 品詞分解~☆
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大殿も経営したまひて、大臣、日々に渡りたまひつつ、さまざまのことをせさせたまふ、しるしにや、
問)傍線部の文法説明として最も適当なものを、次の中から1つ選べ。
1.サ変動詞+使役の助動詞+尊敬の補助動詞
2.使役の助動詞+尊敬の助動詞+尊敬の補助動詞
3.サ変動詞+尊敬の助動詞+尊敬の補助動詞
4.使役の助動詞+謙譲の補助動詞
5.下二段動詞+謙譲の補助動詞
センター試験では、時々このような品詞分解の問題が出ています。
ポイントは、まず
一語一語にきちんと区切ること。
これ、何度も訓練しないと
一朝一夕には、できるようになりません。
受験を目前にひかえた皆さんは、
おそらく毎日、速読トレーニングに励んでいると思いますが、
センター試験の過去問題や、
こういったオリジナル問題にも取り組んで
傍線部が出てきたら、
一語一語品詞に分解し
きちんと解釈していく訓練も
大切だと思いますよ!
(*・ ェ ・*)ノ
今回のポイントは、
「せさせたまふ」の「させ」ですね。
主語は左大臣なので、
ここは、二重尊敬ではありません。
自分で加持祈祷をしたのではなくて、
法師や道士などを呼んで、祈祷をさせたのですね!
!Σ('◇'*)
【解答】…1