源氏物語イラスト訳【夕顔312】惟光心地惑ひて
惟光心地惑ひて、「我がはかばかしくは、さのたまふとも、かかる道に率て出でたてまつるべきかは」と思ふに、
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【源氏物語イラスト訳】
惟光心地惑ひて、
訳)惟光も気が動転して、
「我がはかばかしくは、さのたまふとも、
訳)「自分がしっかりしていたなら、あのようにおっしゃっても、
かかる道に率て出でたてまつるべきかは」と思ふに、
訳)こんな道中に連れ出し申し上げるべきであったか、いやお連れ申し上げるべきでなかった」と思うのだが、
【古文】
惟光心地惑ひて、「我がはかばかしくは、さのたまふとも、かかる道に率て出でたてまつるべきかは」と思ふに、
【訳】
惟光も気が動転して、「自分がしっかりしていたなら、あのようにおっしゃっても、こんな道中に連れ出し申し上げるべきであったか、いやお連れ申し上げるべきでなかった」と思うのだが、
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■【惟光(これみつ)】
■【心地(ここち)】
■【惑ひ】
※【惑(まど)ふ】
■【て】
■【我(われ)】
■【が】
■【はかばかしく】
※【はかばかし】
■【未然形+は】
■【さ】
■【のたまふ】
■【とも】
■【かかる】
■【道(みち)】
■【に】
■【率(ゐ)】
※【率る】
■【て】
■【出(い)で】
■【たてまつり】
※【たてまつる】
■【べき】
■【かは】
■【と】
■【思ふ】
■【に】
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☆本日の『源氏物語』☆
光源氏の心惑いが、惟光にも伝染したようですね;;
「はかばかしくは」というのは、
未然形+「は」の形で仮定条件を表しています。
惟光の後悔の反実仮想ですね!