源氏物語イラスト訳【夕顔280】何かさらに | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【夕顔280】何かさらに

「何か、さらに思ほしものせさせたまふ。さるべきにこそ、よろづのことはべらめ。人にも漏らさじと思うたまふれば、惟光おり立ちて、よろづはものしはべる」など申す。

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

さらに思ほしものせさせたまふ

訳)を、この上重ねてお考えになっていらっしゃる

 

 

さるべきこそよろづのことはべら

訳)万事そうなる運命だったのでございましょ

 

 

漏らさ思うたまふれ

訳)漏らすまい思い申し上げますので

 

 

惟光おり立ちよろづものしはべるなど申す

訳)惟光めみずからその場に立っ万事にわたり後始末しますなどと申し上げる

 

 

 

【古文】

さらに思ほしものせさせたまふさるべきこそよろづのことはべら漏らさ思うたまふれ惟光おり立ちよろづものしはべるなど申す

 

【訳】

を、この上重ねてお考えになっていらっしゃる万事そうなる運命だったのでございましょ漏らすまい思い申し上げますので惟光めみずからその場に立っ万事にわたり後始末しますなどと申し上げる

 

 

 

 

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■【何(なに)】

■【か】

■【さらに

■【思ほし】

※【思(おも)ほす】

■【ものせ】

※【ものす】

■【させたまふ】

※【させ】

※【たまふ】

■【さるべき】

■【に】

■【こそ】

■【よろづのこと】

※【よろづ(万)】

■【はべら】

※【はべり】

■【め】

■【人】

■【に】

■【も】

■【漏(も)らさ】

■【じ】

■【と】

■【思う】

■【たまふれ】

■【ば】

■【惟光(これみつ)】

■【おり立つ】

■【て】

■【よろづ(万)】

■【は】

■【ものし】

※【ものす】

■【はべる】

※【はべり】

■【など】

■【申(まう)す】

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

「 」内の会話文が長くても、

。」の後の用言を必ず確認しましょう。

 

今回は、「申す」とあります。

 

つまり、この会話の話し手は、

光源氏でなく、惟光なんですね!

びっくり

 

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