古典文法習得のためのまぎらわしい語の識別マスターノート
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センター試験は再来年で終わりますが、
マーク5択の問題形式は変わらず出題されます。
このブログで、しっかりとその解き方を身につけていきましょう!
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。
ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は急死してしまいます。後の始末をつけるため、腹心の部下惟光(これみつ)を廃院に呼び、後処理をさせます。
【今回の源氏物語】
人びと、「いづこより、おはしますにか。なやましげに見えさせたまふ」など言へど、御帳の内に入りたまひて、
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☆ 古文オリジナル問題~偏差値レベル55 ☆
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人びと、「いづこより、おはしますAにか。なやましげBに見えさせたまふ」など言へど、御帳の内Cに入りたまひて、
問)傍線部の意味として、最も適当なものを1つ選べ。
1.A 形容動詞の活用語尾 B 断定の助動詞 C 接続助詞
2.A 断定の助動詞 B 形容動詞の活用語尾 C 格助詞
3.A 完了の助動詞 B 断定の助動詞 C 格助詞
4.A 断定の助動詞 B 格助詞 C 接続助詞
5.A 形容動詞の活用語尾 B 完了の助動詞 C 格助詞
「に」の識別☆
大学入試問題では、しょっちゅう出題されます。
こういうマニュアルを覚えても、
実際に解けなければ、なんの意味もないです。
なので、
このブログで、出てきたものから出題していきますので、
しっかりと、解けるようになるまで、
練習を積み重ねていきましょうね♪
ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
人びと、「いづこより、おはしますAにか。
Aの「に」は、
「―にか」「―にや」と、セットで覚えておきたいですね。
なやましげBに見えさせたまふ」など言へど、
Bの「に」は、直前がヒントになります。
状態を表す「―げ」という語幹に着目☆
形容動詞の連用形活用語尾のパターンです。
【なやましげなり(悩ましげなり)】
【形容動詞:ナリ活用】
…気分が悪く苦しそうだ。だるそうだ
※Weblio古語辞典より
御帳の内Cに入りたまひて、
「―(どこどこ)―に」という形なので、
場所を示す格助詞です。
こういう助詞も含めた「に」の識別は、
センター試験や私大入試などでもよく出題されるので
しっかりとマスターしておきましょう!
(σ・∀・)σ
【正解】…2