【夕顔253-2】知らない古語の文脈判断☆偏差値58☆
昨日は終業式でしたね。
現役生のみなさん、通知簿はもらいましたか?
10段階で6レベルの人は、推薦入試で戦えないので、
一般で合格できるよう、しっかり実力をつけていきましょう!
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。
ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は急死してしまいます。後の始末をつけるため、腹心の部下惟光(これみつ)を廃院に呼びました。
【今回の源氏物語】
したたかにしもえせねば、髪はこぼれ出でたるも、目くれ惑ひて、あさましう悲し、と思せば、
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☆ 古文オリジナル問題~偏差値レベル58 ☆
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したたかにしもえせねば、髪はこぼれ出でたるも、目くれ惑ひて、あさましう悲し、と思せば、
問)傍線部の説明として、最も適当なものを1つ選べ。
1.夕顔の遺体から髪の毛がこぼれ出ているのが見えて、改めて夕顔の死が現実のものだと実感した光源氏は、目の前が真っ暗になった。
2.しっかりとくるまれていた敷布から、夕顔の髪がわざとらしくこぼれ出ていたのを見ても、光源氏は、何かの見間違いではないかと疑っていた。
3.惟光が夕顔の遺体をきちんとくるまず、髪の毛がこぼれ出ていたが、光源氏は涙に暮れており、夕顔の最後の姿を見ることができなかった。
4.夕顔の遺体から無残にも髪の毛がこぼれ出ていたのだが、惟光は審美眼が曇っていて、そうした穢れた状況をまったく意に介さなかった。
5.夕顔の遺体から髪の毛がこぼれ出てしまっていたのだが、惟光は悲しみで目が曇っていたためか、まったくそのことに気づかないでいた。
大学入試センター試験の解釈問題になると、
上のように、選択肢の文が長くなります。
これをいかにスピーディーに、
的確に読むかが
偏差値UPのポイントです!
(o^-')b
【くれまどふ(暗れ惑ふ)】
【自動詞・ハ行四段活用】
…(涙で)目の前が真っ暗になる。(悲しみのために)途方に暮れる
※Weblio古語辞典より
この古語を知ってたら、
ぱぱっと語意で選べるのですが、
傍線部の言葉のイメージが湧かないと
ちょっとムズかしいかもしれませんね;;
よく、「ゆとり世代」なんて言われましたが、
近年の高校生を見てて実感するのが、
「アクティブラーニング」世代☆
活動ばかりに時間を取られて、
ドリル形式の知識習得が疎かになっていませんか?
上の古語のイメージがまったく湧かなければ、
…ちょっと、考えたほうがいいかもしれませんね;;
大学入試本番で、
どうしても、傍線部の古語が分からない時は、
前後の文脈から、主語や状況を
確認していきましょう!
したたかにしもえせねば、髪はこぼれ出でたるも、目くれ惑ひて、あさましう悲し、と思せば、
傍線部「―て」から、単純接続で後につながっていますね。
直後が「思せば(「思す」=「思ふ」の尊敬語)」となっているので、
傍線部の主語も光源氏ですね。
4.夕顔の遺体から無残にも髪の毛がこぼれ出ていたのだが、惟光は(×)審美眼が曇っていて、そうした穢れた状況をまったく意に介さなかった。
5.夕顔の遺体から髪の毛がこぼれ出てしまっていたのだが、惟光は(×)悲しみで目が曇っていたためか、まったくそのことに気づかないでいた。
あとは、傍線部の語義や文脈と照らし合わせて、
選択肢の一語一語を確認していきましょう!
1.夕顔の遺体から髪の毛がこぼれ出ているのが見えて、改めて夕顔の死が現実のものだと実感した光源氏は、目の前が真っ暗になった。
2.しっかりとくるまれていた敷布から、夕顔の髪がわざとらしく(△)こぼれ出ていたのを見ても、光源氏は、何かの見間違い(△)ではないかと疑っていた。
3.惟光が夕顔の遺体をきちんとくるまず、髪の毛がこぼれ出ていたが、光源氏は涙に暮れており、夕顔の最後の姿を見ることができなかった(△)。
【正解】…1