源氏イラスト訳【夕顔171】慣らひたまへり | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【夕顔171】慣らひたまへり

「…慣らひたまへりや」

とのたまふ。女、恥ぢらひて、

「山の端の心も知らで行く月は
  うはの空にて影や絶えなむ…」

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

「…慣らひたまへのたまふ

訳)「…あなたは経験なさっ?」おっしゃる

 

 

恥ぢらひ

訳)夕顔の君は、恥ずかしがっ

 

 

山の端知ら行く

訳)「山の端(私)気持ち分からないで沈んでいく月(あなた)

 

 

うはの空にて絶え…」

訳)空の上の方その消えてしまうでしょう。…」

 

 

【古文】

「…慣らひたまへ

のたまふ恥ぢらひ

 「山の端知ら行く
  うはの空にて絶え…」

 

【訳】

「…あなたは経験なさっ?」

おっしゃる夕顔の君は、恥ずかしがっ

 「山の端(私)気持ち分からないで沈んでいく月(あなた)

  空の上の方その消えてしまうでしょう。…」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【慣らひ】

※【慣らふ】

■【たまへ】

■【り】

■【や】

■【と】

■【のたまふ】

■【女(をんな)】

■【恥ぢらふ】

■【て】

■【山の端(やまのは)】

■【の】

■【心(こころ)】

■【も】

■【知ら】

■【で】

■【行く】

■【月(つき)】

■【は】

■【うはの空】

■【にて】

■【影(かげ)】

■【や】

■【絶え】

※【絶(た)ゆ】

■【な】

■【む】

 

 

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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

しののめの道を恋の道にたとえて詠んだ光源氏の和歌に対し、

 

夕顔の君は、光源氏を月にたとえて、

自分を山の端にかさねて詠んでいます。

 

女の心細さをとても表している歌ですね。

 

チュー

 

 

 

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