源氏イラスト訳【夕顔24】子どもは
子どもは、いと見苦しと思ひて、「背きぬる世の去りがたきやうに、みづからひそみ御覧ぜられたまふ」と、つきしろひ目くはす。
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【源氏物語イラスト訳】
子どもは、いと見苦しと思ひて、
訳)子供たちは、とてもみっともないと思って、
「背きぬる世の去りがたきやうに、
訳)「捨てたこの世が去りがたいようで、
みづからひそみ御覧ぜられたまふ」
訳)みずから泣き顔を(源氏さまに)ご覧になられていらっしゃる」
と、つきしろひ目くはす。
訳)と、互いにつつき合い、目くばせをする。
【古文】
子どもは、いと見苦しと思ひて、「背きぬる世の去りがたきやうに、みづからひそみ御覧ぜられたまふ」と、つきしろひ目くはす。
【訳】
子供たちは、とてもみっともないと思って、「捨てたこの世が去りがたいようで、みずから泣き顔を(源氏さまに)ご覧になられていらっしゃる」と、互いにつつき合い、目くばせをする。
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■【子ども】
※【―ども】
■【は】
■【いと】
■【見苦し】
■【と】
■【思ひ】
■【て】
■【背き】
※【背(そむ)く】
■【ぬる】
■【世】
■【の】
■【去りがたき】
※【去りがたし】
■【やうに】
■【みづから】
■【ひそみ】
※【ひそむ】
■【御覧ぜ】
※【御覧ず】
■【られ】
■【たまふ】
■【と】
■【つきしろひ】
※【つきしろふ】
■【目くはす】
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☆本日の『源氏物語』☆
「子ども」というのは、
尼となった大弐の乳母の子供たち☆
惟光、その兄の阿闍梨、
娘とその婿の三河守らです。
(▰˘◡˘▰)