【帚木126-3】「多かめり」の文法的説明
勉強お疲れさまあいです。
寒かったですが、体調崩されてはいませんか?
この【重要古語】は、毎日一語ずつ詳解しています。
受験生の考えるヒントとしてご活用ください♪
↓今日の古文単語はコレ↓
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■【悔し】…後悔する、悔しい
■【多かめる】…多いようだ
※【多かり】…多い
※【める】…推定の助動詞「めり」の連体形
■【~に】…~ので(順接)
■【仏(ほとけ)】…仏様
■【なかなか】…かえって、むしろ
■【心ぎたなし】…心が純粋でない
■【見たまふ】…ご覧になる(「見る」の尊敬)
※【見る】…見る、思う、判断する
※【~たまふ】…~なさる(尊敬の補助動詞)
■【つべし】…きっと~に違いない(確述用法)
※【つ】…強意の助動詞「つ」の終止形
※【べし】…推量の助動詞「べし」の終止形
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※上の意味は、今回の文脈での意味です。
助動詞の文法的説明は繰り返し唱えてみてね♪
今日の古語詳解は「多かめり」について☆
では行ってみよ~♪
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その解説を読んだことがあるあなたなら、
「多かめり」というつながりを見てピンと来るはず!
じゃなくてー(;゚;∀;゚;)
「多かるなり」→「多かんなり」→「多かなり」
「多かるめり」→「多かんめり」→「多かめり」
「多かなり」「多かめり」は、
「多かんなり」「多かんめり」の【ん】が表記されない形で、
基本的には、「多かんなり」「多かんめり」と読みます。
「多かんなり」「多かんめり」は、
「多かるなり」「多かるめり」の【る】が撥音便化した形です。
「多かめり」を文法的に説明せよ。
このような問題が出たときは、
上の2点を、解答スペースや、条件・例示に即して、
まとめていけばいいんです♪
(o^-')b
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「多かなり」を理解していて、
「多かめり」が分かる人☆
それは、「1」を理解して「2」が分かる人です。
さらに、下にあげた法則…
■「あなり」「あめり」
(ラ変動詞「あり」の連体形「ある」)
■「ななり」「なめり」
(断定の助動詞「なり」の連体形「なる」)
■「~かなり」「~かめり」
(形容詞「~し」の連体形特殊型「~かる」)
■「たなり」「ためり」
(完了の助動詞「たり」の連体形特殊型「たる」)
■「べかなり」「べかめり」
(推量の助動詞「べし」の連体形特殊型「べかる」)
■「ざなり」「ざめり」
(打消の助動詞「ず」の連体形特殊型「ざる」)
こうした法則性に気づいて、
見たことのない「あめり」や「べかなり」などが出てきても、
【撥音便の無表記】なのだと理解できる人☆
それは、「1」を理解して「10」まで分かる人です。
しかし、古文を丸暗記の教科だと思い込んで、
【撥音便の無表記】も、そのまま丸暗記してしまう人☆
それは、「1」を理解して「1」しか分からない人です。
あなたはどのタイプですか?
国語力を伸ばすとは、
あなたが小・中学でやってきて点数の取れた、
丸暗記という勉強法を捨ててこそ、
身につくものなのかもしれませんよ♪
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こういうふうに、以前に書いた記事も、
随時、関連させてブログに書いていきますので、
過去記事も振り返って、全部読もうとしなくても大丈夫ですよ♪
国語力のついてきたあなたなら、
そのうちに、似たような古語がでてくれば、
ピンと来てくれるはずですから!
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木126(原文)
「…悔しきこと多かめるに、仏もなかなか心ぎたなしと、見たまひつべし。…」
自力での現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■多かなり
■なかなか
■心
(※その他重要古語一覧はこちら )
● 日本赤十字社【義援金・救援金募集】
さまざまな情報が流れていますが、私は医療機関への義援金が急務かと思い、少ないながら協力させていただきました。
一刻も早く復旧されることを心からお祈りしています。
義援金窓口1 郵便局・ゆうちょ銀行
口座記号番号 00140-8-507
口座加入者名 日本赤十字社 東北関東大震災義援金
取扱期間 平成23年3月14日(月)~平成23年9月30日(金)
※郵便局窓口での取り扱いの場合、振替手数料は免除されます。
※通信欄にお名前、ご住所、お電話番号を記載してください。
あいでした
今日も最後までご愛読ありがとうございました