【桐壺17-②】解釈~桐壺
おはようございます あいです。
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【原文】
おぼえいとや むごとなく、上衆めかしけれど、わりなくまつはさせたまふあまりに、さるべき 御遊びの折々、<何事にもゆゑある事のふしぶしには、まづ参う上らせたまふ。
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引き続き、「桐壺更衣」の状況です☆
実は、
おぼえ いとやむごとなく、 上衆めかしけれど、
訳)評判は、とてもこの上なく、上流階級の人らしく見えたが、
桐壺更衣って、誰からも好かれるタイプの女性
だったはず☆
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それなのに、帝が…
わりなく まつはさせたまふあまりに、さるべき 御遊びの折々、
何事にもゆゑある事のふしぶしには、まづ参う上らせたまふ
【わりなし】…むやみやたらに(マイナスイメージ)
【まつはす】…まとわりつかせる、おそばに付き添わせる
【さるべき】…しかるべき、相当な、当然の
【遊び】…管弦や舞などの遊び、行楽や酒宴などの楽しみ
【ゆゑあり】…由緒正しい、風情のある、理由がある
※帝の行為だから、「~せたまふ」は二重尊敬ですね('-^*)/
帝が、もし「更衣」という身分相応の扱いをしてたら、
桐壺更衣は、たとえ後ろだてがなかったとしても、
宮中で、それ相応の品位を保てたはず…(・_・;)
な・の・に
現代でも、人気や知名度が高くなればなるほど、
「嫌いなタレントランキング」の上位にも入るよね!(゚ー゚;
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
【原文】
おぼえいとやむごとなく、上衆めかしけれど、わりなくまつはさせたまふあまりに、さるべき 御遊びの折々、何事にもゆゑある事のふしぶしには、まづ参う上らせたまふ。
【口語訳】
世間の評判も非常に高く、上流階級の風格があったのだが、(帝が)むやみやたらと おそばに付き添わせなさり過ぎて、しかるべき 管弦の御遊びの折々や、何事につけ由緒正しい催し事があるたびごとに、まっさきに(桐壺更衣を)参上させなさる。
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【今回の重要古語】
■ おぼえ
■ やむごとなし
■ 上衆(じゃうず)
■ わりなし
■ まつはす
■ せたまふ
■ さるべき
■ 遊び
■ ゆゑあり
■ 参う上る
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※「させたまふ」 「せたまふ」の 助動詞「す(さす)」が、
使役なのか、尊敬なのか、文脈で判断しましょ(o^-')b
それでは。いってらっしゃい
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