【桐壺17-③】「遊び」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺17-③】「遊び」

おかえりなさいラブラブ あいです。

 

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【今回の重要古語】

■ おぼえ

■ やむごとなし

■ 上衆(じゃうず)
■ わりなし

■ まつはす

■ せたまふ

■ さるべき

■ 遊び

■ ゆゑあり

■ 参う上る

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古文単語は、奥が広いというお話を、何度もしてきましたが、

実は、逆に、内容が狭くなる単語もあるんです!

 

その代表が、今回出てきた「遊び」です(*^_^*)


 

現代、「遊び」というと、いろんな遊びを想像しますよね♪

 

友達と遊園地へ行くこと、鬼ごっこ、かくれんぼ、

すべり台にブランコ、DS、Wii、援助交際…∑(゚Д゚)

 


でも・・・

 

この世界では、「遊び」というのは、限られていたんです。

 

多くの民衆は、農作業や生活で手いっぱい><

遊ぶ」という言葉が、生活の中にあるのは、上流階級の人たちだけでした;;


 

上流階級の人は、どんな事をして遊ぶのでしょうか…?

想像してみましょう♪

  ダウン

■ ゲーム

…うーん(-"-;A DSみたいなのは、当時なかったし、…

 ごっこ遊びは、ガキのするもの!

 今のゲームは、当時の上流階級にはふさわしくない…ですね;;

 

■ 和歌

センスを競うものとして、和歌や貝合わせなんてのもありますが、

 これは今でいう、「川柳(せんりゅう)」や「ゴルフ」みたいな感覚で、

 「遊び」とは言わなかったんじゃないかなぁ…と思います。

 

■ スポーツ

…うーん;; これも、現代でも「遊び」って言うより、「サッカー」とか「野球」とか、その球技名で呼びますよね;;

 当時、「蹴鞠(けまり)」というスポーツがありましたが、

 サッカーのような感覚で、遊びとは言わなかったんじゃないかな?

 英語圏では、「play」と言うと、スポーツ全般も指しますがね^^;


 

■ 音楽

…これこれ♪ 当時、「遊び」と言ったら、ほとんどこれだったんですよ♪

 とはいっても、現代のような幅広い楽器や歌ではなく、などの、

 「管弦の演奏」を指したんです♪

   ダウン

つまり、「遊び」≒「管弦の遊びと覚えてください!


 

実は、当時の遊びは、他にも「遊女=女遊び」も指すことがありますが、

大学入試には、ほとんど出ないです!当然ですが…^^;


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【今回の重要古語】

 

■ おぼえ…世間の評判

■ やむごとなし…高貴である、この上ない

■ 上衆(じゃうず)…上流階級、身分の高い人
■ わりなし…むやみやたらに、どうしようもない

■ まつはす…まとわりつく

■ せたまふ…①~なさる、②~させなさる

■ さるべき…しかるべき、相当の

■ 遊び…管弦の遊び

■ ゆゑあり…由緒正しい

■ 参う上る…参上する、帝のもとへ上がる

     ダウン

【原文】

おぼえいとやむごとなく上衆めかしけれど、わりなくまつはさせたまふあまりに、さるべき遊びの折々、何事にもゆゑある事のふしぶしには、まづ参う上らせたまふ

 

 

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おつかれさまでしたラブラブ

 


 

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