【桐壺17-①】おぼえいとやむごとなく、上衆めかしけれど、…
【原文】
おぼえいとやむごとなく、上衆めかしけれど、わりなくまつはさせたまふあまりに、さるべき 御遊びの折々、何事にもゆゑある事のふしぶしには、まづ参う上らせたまふ。
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おぼえいとやむごとなく、
訳)世間の評判も非常に高く、
上衆めかしけれど、
訳)上流階級の風格があったのだが、
わりなくまつはさせたまふあまりに、
訳)(帝が)むやみやたらと おそばに付き添わせなさり過ぎて、
さるべき 御遊びの折々、
訳)しかるべき 管弦の御遊びの折々や、
何事にもゆゑある事のふしぶしには、
訳)何事につけ由緒正しい催し事があるたびごとに、
まづ参う上らせたまふ。
訳)まっさきに(桐壺更衣を)参上させなさる。
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【原文】
おぼえいとやむごとなく、上衆めかしけれど、わりなくまつはさせたまふあまりに、さるべき 御遊びの折々、何事にもゆゑある事のふしぶしには、まづ参う上らせたまふ。
【口語訳】
世間の評判も非常に高く、上流階級の風格があったのだが、(帝が)むやみやたらと おそばに付き添わせなさり過ぎて、しかるべき 管弦の御遊びの折々や、何事につけ由緒正しい催し事があるたびごとに、まっさきに(桐壺更衣を)参上させなさる。
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桐壺帝に愛され過ぎたがゆえに、だんだんと、立場が悪くなっていく桐壺更衣…。
出るクイは打たれる…現代でも、よくある話((>д<))
桐壺更衣の立場を思いやりながら…
今宵はお休みなさいませ
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【今回の重要古語】
■ おぼえ
■ やむごとなし
■ 上衆(じゃうず)
■ わりなし
■ まつはす
■ せたまふ
■ さるべき
■ 遊び
■ ゆゑあり
■ 参う上る
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おやすみなさい