少し更新がおくれました。

この間、『はばたけ!真理ちゃん』、「赤毛のアン(3回)」と「アルト・ハイドベルヒ(4回 5回)
」が放送されています。

 

【9月6日 赤毛のアン(3回目) 】

主な出演者
 天地真理 西城秀樹 小松政夫 原田清人 浦川麗子 松下砂稚子
歌われた歌

 1曲目 はばたけ!真理ちゃん主題歌「新しいともだち」  
  2曲目 思い出のグリーングラスの替え歌  天地真理
  3曲目  傷だらけのローラー 西城秀樹

  4曲目 想い出のセレナーデ 天地真理

 

お散歩テンチャンファミリーさんの作品ですが、いずれも「はばたけ!真理ちゃん3回目」です。

 【思い出のグリーングラスの替歌】

 

【想い出のセレナーデ】 素晴らしい歌唱です。

こちらでも『赤毛のアン』と天地真理で書いています。参考にしてください、

真理ちゃんシリーズその24 『はばたけ!真理ちゃん』② 赤毛のアン | 真理ちゃんごめんね^^国民的スーパーアイドルだった天地真理の再評価を! (ameblo.jp)

 

 

『アルトハイデベルヒ』は、前編と後編の2回。サブタイトルは「若き皇太子の恋」となっています。

アルトハイデべルヒより「アルトハイデベルグ」と訳されている場合も多いようです。こちらでもかなり詳しく、紹介してます。

真理ちゃんシリーズその25 『はばたけ!真理ちゃん』③ アルト・ハイデルベルヒ | 真理ちゃんごめんね^^国民的スーパーアイドルだった天地真理の再評価を! (ameblo.jp)

 

上記でも紹介していますが、k330910 さんがブログで紹介されいます。真理ちゃんシリーズとはどんな作品だったのかを知る貴重な証言ですので、ここでまた紹介します。

https://k330910.exblog.jp/6686107/

【K330919 さんの証言 「少女を文学の世界へ」】

アルプスの少女ハイジをやっていた頃、人気だったアイドルといえば天地真理さんがいる。私の記憶に残る最古の(失礼…)アイドルである。その天地真理さんの出演する番組で、人形劇を使って外国の文学を放送する番組があった。おそらく『とびだせ!真理ちゃん』『アタック!真理ちゃん』あたりではないかと思う。この番組のなかで『若草物語』をやったり、『赤毛のアン』あたりをやっていたので、私は外国文学にとても興味をもつようになった。いわばあらすじをこの番組で知り、小学校に行きはじめてこれらの本を借りていくようになるのである。

 

なかでもよく覚えているのが、この番組でやっていた『アルト・ハイデルベルグ』。幼い私がこの文学の名前を覚えられるわけがなく、真理さんが演じていたケティという主役の女性の名前と、この女性がビールを飲める場所で働いていたという情報だけを頼りに、図書館で探し続けたのだ。インターネットもない時代だから、本を広げてはシラミつぶしに探していったことを覚えている。やがて高学年になった頃、それが『アルト・ハイデルベルグ』だということを知る。

『アルト・ハイデルベルグ』は『若草物語』や『赤毛のアン』のような児童文学ではなく戯曲なので、想像以上に時間がかかったのだろう。ただ子どもながらに、路線が少し違うということを感じていたせいか、強烈に印象に残った。悲恋を描いた物語で、主人公が飲み屋で働く娘(!)だったことも、子どもの私には驚きだったに違いない。
70年代は今と同じように、アイドルを起用した番組も多々あったが、わりと格調が高かったように思う。この番組をきっかけに、私は本が大好きな女の子に育つ。しかも私は、かなりのテレビっ子だったようだ。

 

この作品は、児童文学ではないのです。5幕により戯曲です。ドイツのヴィルヘルム・マイヤー=フェルスターの作品です。日本でも戦前から、宝塚歌劇団等によって上演された作品です。こちら、この作品の紹介となっています。

 

 

【9月13日 アルトハイデベルヒ(前編)】

主な出演者 

 天地真理(下宿と飲み屋で働く娘ケテイ) 野村昭子(下宿と飲み屋のデルフェル夫人) 

 小松政夫(皇太子の付き人ルッツ) 谷啓(ユトナー博士) 高岡健二(カール・ハインリッヒ皇太子)

 沢田勝美(学生たちの中心ビルツ) 山本清(下宿の主人リュダ)

歌われた歌
1曲目  はばたけ!真理ちゃん主題歌「新しいともだち」  作詞伊奈洸  作曲井上忠夫

2曲目  リンデンバウムの歌  学生たちがビールを飲みながら歌います。いい曲です。作品の中で何度も流れます。

        リンデンバウムは、ドイツ語で菩提樹みたいです。岩谷時子作詞,山本直純作曲のようです。1964年に劇団四季が梓みち

              よ,中山仁主演で上演した「若きハイデルベルヒ」の主題曲だそうです。

3曲目  「想い出のセレナーデ」 天地真理
 

ショートヘアーのイメージが強い真理ちゃんですが、ロン毛のまりちゃんも素敵ですね。

 

 

【9月13日 9月20日(後編) 】

主な出演者 

 天地真理(下宿と飲み屋で働く娘ケテイ) 野村昭子(下宿と飲み屋のデルフェル夫人) 

 小松政夫(皇太子の付き人ルッツ) 谷啓(ユトナー博士) 高岡健二(カール・ハインリッヒ皇太子) 沢田勝美(学生たちの中心ビルツ)  

 山本清(下宿の主人リュダ)

歌われた歌
1曲目  はばたけ!真理ちゃん主題歌「新しいともだち」  作詞伊奈洸  作曲井上忠夫
2曲目  リンデンバウムの歌  後編では、最後真理さんも参加者といっしょに歌います。ミュージカルのフィナーレのようでした。

3曲目  想い出のセレナーデ 天地真理

 

真理ちゃんのロングヘア。そうですね、南沙織さんや麻丘めぐみさんのようなさらさらのロングヘアーでもかわいかっただろうなだと思います^^


『はばたけ!真理ちゃん』、かなり本格的な演技となっています。真理さんの横顔って素敵ですね。

 

 

最後、ミュージカルのフィナーレを見るようでした。少しウルウル、涙がでてきました。ケティとカールの純愛😿


想い出のセレナーデを歌う真理ちゃん。ファッションからするともうすぐ「木枯らしの舗道」にかわるのかな。とにかく素晴らしい歌唱だと思います。雰囲気もすごくいいです。

 

自由に学ぶ大学のよさと想い出、そして恋愛。わたしにとっても大学その学生時代が、もっとも輝いていた時代でした。

 

真理さんにとっても真理ちゃんシリーズの2年半、ある意味大学のように学ぶことが多かったのではないでしょうか。残念ながらその経験がその後十分に生かされとはいいがたいのですが。真理さんが、大学そしてその学生生活を歌う『素晴らしき青春』大好きです。ma4ever100 さんの作品です。

 

ただし真理ちゃんシリーズで学んだことは、1975年のミュージカル『君よ知るや南の国』の中で生きています。ひこうき雲さんの作品より。

 

劇中で歌われた『リンデンバウムの歌』です。梓みちよさんです。梓さんは2020年1月亡くなられていたんですね。ご冥福をお祈りいたします。歌が上手な方でした。リンデンバウムとは、菩提樹のことです。ミュージカルの劇中歌として最初にヒットした曲らいしいです。梓みちょさんと天地真理さんといえば「二コラ」♬ この曲は、歌唱力がないととても歌えない難しい曲ですね。

 

あ、ミュージカルで思い出しましたが、8月22日博多座に見に行く予定だったのがコロナウイルス感染の影響で当日からすべて中止になりました。残念です。

 

 

最後にNHKのEテレビの1000分de名著でル・ボンの『群衆心理』をやっています。作家の武田砂鉄さんが解説されています。

名著113「群衆心理」:100分 de 名著 (nhk.or.jp)

18世紀後半から19世紀、圧倒的な多数を占め始めた彼らが社会の中心へと躍り出て支配権をふるうようになったとル・ボンは分析し、彼らを動かす「群衆心理」が猛威を振るい続ければ、私たちの文明の衰退は避けられないと警鐘を鳴らすのです。
ル・ボンはまた、こうした群衆心理が為政者や新聞・雑誌等のメディアによってたやすく扇動されてしまうことにも警告を発します。政治家やメディアは、しばしば、精緻な論理などを打ち捨て、「断言」「反復」「感染」という手法を使って、群衆たちに「紋切り型のイメージ」「粗雑な陰謀論」「敵-味方の単純図式」を流布していきます。極度に単純化されたイメージに暗示を受けた群衆は、あるいは暴徒と化し、あるいは無実の民を断頭台へと送り込むところまで暴走を始めます。こうなると、もはや事実の検証や論理では止めることができなくなると、ル・ボンは慨嘆するのです。

 

群集心理は政治現象だけでなく、文化現象でもあるのです。わたしは、国民的アイドルとなった天地真理をなぜ群衆は、存在しなかったように無視しそしてパッシングしたのか。メディアの責任は大きいと思います。天地真理は、音痴だったとか天地真理は、もと○○で働いていたいたとかありえないうわさが広がっていきます。女性アイドルは使い捨てでかまわない。低年齢の子どものような新人を売り込め!大人たちは口をそろえるように天地真理は歌が下手だといってました。週刊誌が天地真理を誹謗中傷するような記事が毎週のようにでてました。時間があれば検証したいのですが、そりゃファンは離れていきますよ。『はばたけ!真理ちゃん』の収録のころ、真理さんは精神的に不安定だったと聞いたことがあります。そして休養をとることになるのです。そんな中で当時からずーと真理ちゃんを応援している熱心なファンの方がいらっしゃることも知るようになります。そしてこの私も微力ながら天地真理を応援し、レガシーとして残していこうと考えるようになるのです。

そんな試みの一つが、このブログなのです。(終わり)