『アルトハイデルベルヒ』は、10月24日前編、10月31日後編の2回放送されています。前回も引用したk330910 さんのブログより引用します。

https://k330910.exblog.jp/6686107/

 

なかでもよく覚えているのが、この番組でやっていた『アルト・ハイデルベルグ』。幼い私がこの文学の名前を覚えられるわけがなく、真理さんが演じていたケティという主役の女性の名前と、この女性がビールを飲める場所で働いていたという情報だけを頼りに、図書館で探し続けたのだ。インターネットもない時代だから、本を広げてはシラミつぶしに探していったことを覚えている。やがて高学年になった頃、それが『アルト・ハイデルベルグ』だということを知る。

『アルト・ハイデルベルグ』は『若草物語』や『赤毛のアン』のような児童文学ではなく戯曲なので、想像以上に時間がかかったのだろう。ただ子どもながらに、路線が少し違うということを感じていたせいか、強烈に印象に残った。悲恋を描いた物語で、主人公が飲み屋で働く娘(!)だったことも、子どもの私には驚きだったに違いない。

 

70年代は今と同じように、アイドルを起用した番組も多々あったが、わりと格調が高かったように思う。この番組をきっかけに、私は本が大好きな女の子に育つ。しかも私は、かなりのテレビっ子だったようだ。 

 

 

正直わたしは、この作品は、よく知らなかったのですが、ウイキペディアから少し引用しましょう。
アルト・ハイデルベルク』(Alt-Heidelberg) はドイツ作家ヴィルヘルム・マイヤー=フェルスタードイツ語版による5幕の戯曲である。フェルスター自身が1898年に発表した小説『カール・ハインリッヒ』(Karl Heinrich) を基にしており、1901年ベルリンで初演された。タイトルは「古き(良き)ハイデルベルク」の意。

ザクセンのカールブルク公国の公子、カール・ハインリッヒがハイデルベルク大学へ遊学して、このネッカー川に面した美しい町の下宿でケーティ (Käthie) と仲良くなり楽しい時を過ごすが、養父の死により大公に就くことになり、彼女と別れて故郷へ呼び戻され、その後再びハイデルベルクを訪問してケーティに再会するまでを描いている[1][2] 。同様のテーマを扱った森鴎外の『舞姫』の暗いイメージとは正反対の、涙を誘いながらも比較的に明るい純愛ものである。

日本での初演は1912年有楽座文芸協会が行ない、松井須磨子がケーティ役であった。その後滝沢修山本安英杉村春子などが1924年、1926年、1934年に築地座築地小劇場で出演している。1931年10月に宝塚少女歌劇団(現宝塚歌劇団月組によって『ユングハイデルベルヒ』という題で上演が行われて、その後何度も宝塚少女歌劇団で上演される作品になった。1977年8月には日生劇場で『音楽劇 若きハイデルベルク』と題して中村勘九郎大竹しのぶ主演で上演された。

以上からわかることは、日本の初演は1912年。松井須磨子がケーティ役。宝塚少女歌劇団での上演。1977年日生劇場での上演。大竹しのぶさん主演、いいですね。戯曲であり、舞台では何度も上演されているが、テレビでの本格的放送は『はばたけ!真理ちゃん』が最初かもしれないですね。また真理ちゃんがこういった作品に取り組んだことが、ミュージカル『君を知るや南の国』の上演につながっていくことになったのでしょうね。真理ちゃんが、ケーティ役でカール・ハインリッヒ役は誰だったのかな?

 

ハイデルベルクは、大学で栄えた美しい街です。

 

『アルト・ハイデルベルク』をモチーフにしたポストカード。劇中の台詞が引用されている。

【あらすじ】ドイツのザクセン地方のカールブルク公国(架空の国、実際にあるのはコーブルク公国)の王子、カール・ハインリッヒは、両親が早く亡くなったため、後見となった叔父の大公に育てられてきた。学齢に達した王子は、晴れて学生生活を過ごすべく家庭教師の哲学博士とともにハイデルベルクにやってきた。王子の住まいはネッカー川そばのリューダーという下宿屋で、1階は居酒屋兼食堂になっていていつも学生たちで溢れかえっていた。リューダーの遠縁で、ここで女給として働いていたケーティは、たちまち王子に夢中になった。そして、4か月がたち、いっしょにパリに連れていってあげるから、とびきり上等のドレスでおめかしして待っているように言われた直後に、王子の国元から使者がやってきて、大公の容態が悪く、直ちに帰国して欲しいとの知らせを伝えた。王子は1年の予定だった遊学を早々に切り上げて帰国を余儀なくされた。

それから2年後、カール・ハインリッヒはカールブルク大公となった。2週間後に不本意な結婚を迎える予定の彼のもとに、ハイデルベルクでの短い学生時代「いつか自分が大公になったら給仕長に取り立ててやるぞ」と約束した相手のケラーマンが訪ねてきて、ハイデルベルクの人々の消息を語った。そこで大公は青春の思い出のハイデルベルクが懐かしくてたまらなくなり、ケラーマンを伴って再びハイデルベルクを訪ねることにした。

しかし、ハイデルベルクの街はすっかり変わってしまっており、学生気質も変わり、リューダーの居酒屋も学生たちが寄り付かなくなっていた。ケーティもまもなく結婚を控えていたが、彼女だけは大公のことを忘れずに思ってくれていた。再びハイデルベルクを後にする大公の胸には青春のハイデルベルクの思い出だけが残っていた。

『アルト・ハイデルベルク』 ラジオドラマ見つけました。

 

 

 

大学で学んだことは、天地真理さんはないと思うのですが、『すばらしき青春』は、大学生活を歌ったものですね。好きな曲の一つです。「あまりに知らないこと多すぎて、おどろくほどよ。生きていいることは、とても素敵なことね♫」 真理さんは、高校生の頃、すでに早稲田大学のフォークサークルされていたということ聞いたことあります。まさ真理さんにとって真理ちゃんシリーズは、いろんな人と出会い、いろんなことを学べた2年半であり、それはある意味大学のようなところだったかもしれませんね。