目を閉じれば、まだ瞼の裏側に焼きついているあの風景
イグアスの滝 悪魔の喉笛
全てを呑み込んでゆくかのような水の勢い
刻々と変わってゆく滝の表情
そしてそれはいつまでもいつまでもループしているかのようで
私は永遠と一瞬を見たような気がした




10秒、20秒と凝視しているうちに吐き気を感じた
心が震える
身体の奥のほうから沸きあがる興奮と恐怖
こんなにも自然に畏れを抱いたのは初めてではなかったか
そう
私は
心が揺さぶられるこの感覚をずっと欲していたのだ
イグアスの滝はずっとここで待っていてくれた
いつまでもいつまでも私が忘れないように
ぎゅっと目をつむり、瞼の裏側に閉じ込めた