・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・


生徒の満足度90%超!
大学受験の予備校で、現代文の指導をしているaikoです。

「大学の、その先」を考えた教育を提案します。

 
はじめましての方はこちらもどうぞ。
リブログ、大歓迎です。
 
・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・

 




「我が子の国語の成績を なんとかしなくちゃ!」と考える親御さんのなかには、
子どもにたくさん問題を解かせる方もいます。
問題集とか、公文とか。

実は「問題を解く量」が多くても
子どもの国語の学力は、伸びません。


ある年、ある有名校(東大に40人くらい入る中高一貫校)で
中1から大学入試問題を解かせまくったそうです。
もともと中受のために訓練されてきた優秀な子達ですし、
大学入試の問題をある程度まで解ける力は中1から持っています。
なので先生方も チャレンジしてみたのでしょう。

結果、惨敗。
学力は ちっとも伸びず。


これは国語を教えている人間なら
誰でも感じていることだと思うのですが、
問題演習ばかりやっても、
国語は伸びない。

中学生でも そうなんです。
いわんや 小学生をや、です。





予備校講師のくせに 何言ってるんだ?って感じでしょう?
塾や予備校では、問題演習しかしませんからね。

でも、塾も予備校も
あくまでも「学校の授業があること」が前提の組織です。

学校で教科書をただただ読む、という経験があった上での 予備校の授業なのです。

私は問題演習のみになりがちな浪人生に、「問題のついていない補助教材」を配ったりもします。
それを面白がって読む子は、第一志望に受かるんだなぁ。





もちろん勉強というのは
定着するまで繰り返すのが基本ですから、
「問題を解く量」が 学力の1つの目安になります。

特に理科や社会は
1つの知識を 様々な角度から問われることで
より知識への理解と知識の定着が深まりますから、
やはり「問題を解く量」は大切です。


でも、国語では
漢字や語彙以外の知識は問われません。

むしろ「解く」ことに意識がいって
課題文の意味をきちんと理解しないまま
とりあえず量をこなすのは、
単なる時間のムダです。
 

小学生までで まず必要な国語学習は、

親子で同じ文章を読み、
子どもにその文章を要約させる
(口頭で大丈夫です)

ということと、

子どもが知らなかった言葉を
きっちり覚えさせる
(無理に辞書をひかずとも、親が意味を言ってしまって大丈夫です)
(「一緒に辞書をひく」が、ベストですが)

ということ。

他にも色々とありますが、
まずは上記2点を 行う必要があります。

上記2点を行うために問題演習を重ねるなら良いのですが、
単に「問題を解くために、解く」となってしまうと 学力は伸びません。


上記2点は
絵本だろうと 新聞記事だろうと 教科書だろうと
「日本語で書かれた文章」であれば
どんな素材ででも行うことができます。

また、
文章を読むだけでよいため
「問題を解く」時間をカットできますから、
短時間で 効果を得られる。

しかも、
親子のコミュニケーションの一環として行えるので、親子の絆も深まります。


国語の場合は、無理に
「問題集を 解かなくちゃ」
「過去問を 解かなくちゃ」
と思う必要はありません。

問題を解いて得られるのは
「問題を解いた、という達成感」
だけの場合も多いです。
(私はこれを、「自己満学習」と呼んでます)
(ネーミングセンスの無さには、目をつぶって)

「自己満学習」では学力は伸びません。

これは受験生にも言えることで、
塾の言うままに問題演習を繰り返しても
全然成績が伸びない!
となる危険性もあります。

お子様の状態をきちんと把握した上で
受験生であっても
まずは上記2点を 取り入れた方が良いと思います。