白色人種に皮膚がんが増えだした事やフロンガスなどによるオゾン層のダメージによる紫外線の増加傾向から、紫外線=がんという風潮があるようですが(動物実験結果などにより紫外線有害派が主流になっているようですが)、紫外線と皮膚がんの関連を明確に証明した疫学データはありません。

 

紫外線のお話ー3で記述しましたが、紫外線だけでDNAを損傷するのではなく、実際には紫外線が引き金となって酸化反応を起こし、その結果の活性酸素がDNAを傷つけるなど、皮膚がんの発症にはもっと多くの因子が影響し合っているのです。 だから、紫外線の弱い北国が紫外線の強い南国の比べて皮膚がんが少ないかと言うと必ずしもそうはなりません(活性酸素発生の引き金に成っている事は間違いないのですが)。 

 

一方、紫外線はビタミンDの合成を促進し(食事からも多少は摂れますが)、骨の形成や免疫系、様々な体の調整機能にも重要な役割を果たしています。 子供達の健全な成育には日光は必要不可欠!! 子供達には大いに外で遊ぶ機会を増やしてあげたいものです(DNA修復>DNA損傷)。 

 

ただ成人(DNA修復=or<DNA損傷)で、本来はメラニンが必要なところに、漂白やメラニンの生成抑制剤を用いている人は、紫外線には極力当たらない方が良いように思います。

 

DNAについては後日、詳しくお話する事にします。

コラーゲンやヒアルロン酸を”内と外側から”摂って美しくなりましょう!! ってことで、サプリメントや化粧品の広告を見かけますが、これって科学的には??????なんですよね。


まず、ヒアルロン酸っていうのは、ムコ多糖類の一種で(グルコサミンとウロン酸の二糖単位が直鎖状に超高分子になったもの)ですし、コラーゲンはグリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、やアラニン、ヒドロキシリシンなどのアミノ酸やアミノ酸がヒドロキシ化されたものが連なったたんぱく質が縄のように三つ編されたもの(三重螺旋構造)で、いずれも経口摂取しても消化されずに吸収されるようなものではありません。



アミノ酸とかブドウ糖のような最小単位の分子をモノマーと言って、二つになるとダイマー、三つはトリマー・・・、 沢山連なるたものをポリマー(高分子)と言います、そしてその中間の大きさの物をオリゴマーと言っています。


たんぱく質では最小単位のモノマーがアミノ酸、二個、三個と増したオリゴマーをペプチド、もっと大きくなったったものをポリペプチド、更に大きくなったポリマーをたんぱく質と言います。 糖ではブドウ糖、ガラクトース、果糖はモノマー(単糖)、麦芽糖はブドウ糖のダイマー(二糖類)、デンプンはブドウ糖のポリマー(多糖類)と言います。


デンプンやたんぱく質を摂取しても、勿論そのままでは吸収されません。 消化無しで吸収されるものと言えば、水、電解質、ブドウ糖、果糖、脂肪酸、コレステロール、アルコール、アミノ酸、遊離ビタミン類、などがあるのですが、たんぱく質や多糖類は決して消化無しで(モノマーやダイマーまで分解されないかぎり)吸収される事はありません(腸に炎症を起こしている場合にはかなり大きなポリマーも吸収される事があるようで、アレルギーなどの免疫異常を起こします)。


ですから、コラーゲンやヒアルロン酸もモノマーやダイマーまで分解されたものだけが吸収されるのです、未消化なものは大腸内細菌(悪玉菌)のエサになったり、排泄されてしまいます。 コラーゲンやヒアルロン酸を経口摂取してお肌の若返りを!って言うのは・・・・・・・、


”車が古くなって加速が利かなくなったから、ガソリンを少し追加してみましよう”って言ってるのと同じことなのです。 または、少しきついと表現だと思いますが、 ”髪の毛をたくさん食べてハゲをフサフサにしましょう!”と言ってるのと同じことなのです。


勿論、ポリマーである、コラーゲンやヒアルロン酸が皮膚を浸透して真皮に到達なんて事はありえません。 ただし皮膚表面に付着したヒアルロン酸やコラーゲンは、その保湿性で表皮(角質層)の保湿効果には有効だろうとは思いますが。


また、コラーゲンは消化・分解は良くありませんので(三つ編の一本が解けたゼラチンは良消化性ですが)、未消化物が盲腸当たりのセンサーを刺激して、代謝が上がる等お肌に悪くない間接的な効果はあるのかもしれません(一般に消化され難いたんぱく質はアレルギーの可能性が高ますので、アレルギー体質の方は要注意)。


参考のために!! 体内でのコラーゲンの合成には補酵素であるビタミンCが必須ですので、通常食を摂っている場合はコラーゲンの摂取よりビタミンCの摂取を心がけた方が肌の維持には効果的な場合が多いようです。


なんと言っても、肌の健康には”規則正しい生活と食事”、”良質で十分な睡眠”、”適度な運動”が何よりの美容法だと思います。

一旦、傷ついたDNAは年を重ねる毎に容易に修復する事が出来なくなります。 ですから、しみ、そばかすは一時的にメラニンの漂白(過酸化水素)やメラニンの生成抑制(ハイドロキノン)で見かけ上目立たなくする事は出来るのですが、DNAを更に傷つきやすくする事になります(メラニンによる遮蔽効果がなくなる分)。 一時的に見た目は良くなるのですが、皮膚の中ではDNAにはもっと悪い環境になっているわけです(過酸化水素自体が活性酸素を発生させ漂白作用をしています)。

 

ところで、DNAの損傷はX-線やUVCのような強烈な電磁波では、直接損傷を受けるのですが、UVBはそれほど強烈ではありません(又、通常真皮まで到達しません)。 UVAは真皮まで到達しますが、UVBなどよりもっと弱い光線なのです。 ??????では何故、そのような弱い紫外線でDNAが損傷を受けるかと言いますと、

 

紫外線のエネルギーで皮下細胞に有る不飽和脂肪酸が酸化され活性酸素(ラジカル)を生成します。 特にリノール酸という(近年、摂取過剰で花粉症やアレルギー疾患になっているヒトが多い)ωー6系の脂肪酸がほとんどの植物油に含まれていて、この油は11番炭素のところがとても弱く、紫外線が当たると直ぐにパーオキサイド(そしてラジカルに)生成します。 そしてこの脂肪酸酸化物のラジカルは寿命が長く、DNAを傷つけることになります。

 

では、これらをどのように防ぐかと言いますと、ラジカルを捕捉する為の抗酸化物質が有効になります。

 

まず、ビタミンC!!でもビタミンCは水溶性で血液の中だとかでは活躍しますが、細胞の中には中々入りにくい性質を持っていますので、細胞の中で必要な時に直ぐにと言うわけには行きません。 とはいっても血液を通して様々な活性酸素が巡回していますので、ビタミンCはまず必要ということです。 そしてゆっくり細胞には入ってきますので美容上にも必要不可欠かもしれません(メラニンの合成抑制作用もあります)。

 

紫外線対策で必要なのが油溶性の抗酸化物質で、ビタミンE、リコペン、βーカロチン、アスタキサンチンなどがあります。

 

ビタミンEにしろ、βーカロチンにしろ、アスタキサンチンにしろ、もともと植物や動物が紫外線から身を守るために体内合成したもので、リコペンはトマト、柿、ぐみなど、βーカロチンは緑黄野菜、かぼちゃ、ニンジン、マンゴー、などに含まれています(カロチノイドという天然色素を含んでいて大体色を見れば分かりますね)。

 

ビタミンEは落花生、大豆、アーモンド、胡麻、植物油(ごま油、米ぬか油、サフラーワ油、綿実油、ひまわり油など)やピスタチオ、すいか種、ひまわり種、松の実などにふくまれています。

 

アスタキサンチンはとても抗酸化力の強いカロチノイドの一種で、さけ、いくら、えび、かに、オキアミ、などに含まれています。 これらの油溶性抗酸化物質は細胞の中の脂肪・脂肪酸と一緒に居ますので、紫外線など急に刺激を受けた場合などに直ぐに反応することが出来て効果を発揮すると言う訳です。

 

そこで、紫外線対策を纏めますと、1)前の日or常日頃から”さけ””ごま”にんじん””トマト”等など油溶性抗酸化物質を含む食品を取り、2)当日は必要に応じ紫外線防止剤を塗り、たっぷりビタミンCを含む食品を頂いてから出掛けると云う事が大切です。 勿論、洋服や手袋など皮膚を覆うことが紫外線遮断の一番良い方法ですが、それではビーチバレーは出来ませんよね。

 

サプリメントを常用されている方は摂取過剰に、特に油溶性の物は蓄積性が高く、副作用などもありますので気をつけてくださいね。