媒介性によって成立する関係 | 言語分析未来予測

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言葉で表すもの全てが分析可能です。言葉での分析は予測的な文章となります。

 ある存在は、他の存在によって条件付けられた存在である。
 私も、あなたも、他者によって成立し、また制約も受けている。
 このように人間関係は他者との媒介性そのものである。

 全くの他人とは、距離を取ろう、とすることで制約が生まれる。
 親しくなるほど距離は縮まるが、親密さに拘りという別の意味の制約が生まれることとなる。

 見ず知らずの人たちとは、害が及ぶことがないかぎり、多くのことを見過ごしてやろうとし、表現や意志の自由は尊重される。
 愛情があるほど、それが直接的に無関係であっても、よりお節介に介入し、相手に影響したいと意欲的になってしまう。

 我々は他者とは矛盾を嫌う存在で、さらに葛藤を極力少なくさせようと多くの規範を身につけている。単に憶えている、というのではなく、態度や言動はもちろんのこと、身なりまでも注意しなければならないのだ。それで平和を維持しているのである。
 愛情関係では、お互いに条件の付け合いで矛盾が生じ、多くの葛藤を生むことになる。近すぎる関係での影響は、お互いに愛情という制約によって、恋人や夫婦、親子などと成立する。

 媒介性が弱いほど・他の存在によっての条件付けがないか、より弱いほど、矛盾や葛藤のエネルギーは弱まる。
 媒介性が強いほど・他の存在によっての条件付けが、より強いほど、矛盾や葛藤のエネルギーは強くなる。

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