共働きでの不満 | 言語分析未来予測

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 共働きであり、また妻の方が給料が高いのであれば、それ相応の権利を主張するものである。
 特に「家事をしない、手伝わない夫」が、妻の不満の原因になりやすい。

 「男子厨房に入るべからず」は昭和初期までの考えであり、戦後の日本は男女同権となり、同様の分担が必要とされるものである。
 合理的に考えるなら、分担は一つのことを分けて受け持つことで、作業が効率的ではなく時間がかかってしまう。
 その点、作業によって分けて仕事をする、分業の方が、ずっと合理的なのだが、一緒に稼ぎ、一緒に家事をする、のが現代の常識となっているのだ。これは企業で仕事をすることが、まともな社会人、という一般的な常識が、労働を義務だと固定化させていることが、そもそもの原因である。納税の義務が、労働と結びつきやすいのだろう。
 仕事と家事の分業は、現代的な常識では「まともではない」とされ、夫婦間では、前世紀の遺物、と無視されている。
 まるで男女平等という社会的正義感は、どんな不合理でも受け入れなければならない、と一般化され、夫婦双方にストレスを与えているようだ。

 夫は何もせず、妻は仕事と家事をしなければならない。それで妻の負担が増えることに不満だ。
 夫は家で自分の好きなことをしている。
 妻が洗濯や掃除、食事を作っても感謝してくれない。当たり前だ、という顔をしている。
 家事の大変さを分かってくれない。
 女性が働く仕事の大変さを分かってくれてない。
 仕事で遅くなったときは、ストレスと疲れでイライラする。
 夫の方が収入が少ないから、私が働かなければならないのに、夫は分かってない。
 最近、夫の愛情を疑う。これでは結婚なのか、ただの同居なのか分からない。
 私は生活費まで払っているお手伝いさんのようではないか。

 夫婦関係による悩みは、おおかた妻からのもので、共働きによる家事の分担では、このような不満が多い。
 妻の不満は、「不公平だ」というもので、不合理だ、というものではない。
 また、妻への感謝は、高じると「尊敬」までも求め出し、それは夫婦の中で、どちらが上位か、という主導権争い、にまでになっているということだ。

 収入が上のものが家庭の中で主導権を握る、というのであれば、それは生活の中に仕事の価値観を持ち込む、ということになってしまう。
 公私混同の問題は、仕事に家庭が影響されてしまうことである。これでは仕事での失敗や破綻が、直接的に家庭の危機や破綻ともなりかねない。

 結局は、夫婦お互いが軋轢を作って、そんなストレスに苦しんでいるのだ。

 しかし最近では、収入の高い女性の中に、家事をしてくれる男性を求める声が多くなっているように感じる。
 掃除や洗濯、料理ができない、やったことのない女性や、片付けられない女性が、「稼がなくても・仕事をしなくてもいいから家事をやってほしい」と言っているのだ。
 これは平等の精神より、合理主義的な考えである。より快適な生活を追求する、合理主義を追求しているのだ。

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