幼い頃からの思いが忘れられない。
そんな彼と、思春期から５年の恋愛期間で別れてしまう。
相手が嫌いではなく別れた人は多いものだ。
そうすると別れた理由いかんによっては「後悔」をすることにもなる。
なぜ別れたのか？
素直になれなかった。
わがままな言動が多かった。
浮気をした。二股をかけた。
「優しい人だから、わがままも許してくれるに違いない」と甘く考えていた。
「長い付き合いだからよりを戻せる」と簡単に考えていた。
自分の悪いところばかりを思い出すと、逆に相手の良いとこばかりが忘れられない。
相手の良さがさらに確かに感じられると、逆に自分の至らない点が恥ずかしい。
自分の課題は解決できず、思い出の中で相手を美化し出すと、自身の劣等感が大きくなっていく、という相反した感情がせめぎ合う。これは「素直になれない」という原因が事態を悪化させたからであるのだ。
その後、情熱家タイプの男性と結婚するも、１年後に別居となる。
相手への甘えと、軽率さ、という課題がありながら解決できずに、夫婦関係が１年ぐらいしか維持できない。それで寂しくなると、また過去の優しい元彼を思い出してしまう。それで結婚したことが、また新しい後悔に加わる。
すると、また以前のような甘えと、軽率さ、が頭をもたげ、「優しい人だから、わがままも許してくれるに違いない」、「長い付き合いだからよりを戻せる」と考えてしまう。後悔がさらに大きくなると、元彼の存在も大きくなり、それがさらなる内的な葛藤にエネルギーを注いでいる。
しかし現実は既婚者（別居）なだけに、独身男性との恋愛にしても、だいぶ高いハードル:抵抗となっているはずである。特にその恋愛は、浮気なのだから。しかし彼女は自分本位になればなるほど、相手の気持ちや客観的な価値観には気付けないのである。
さらに悪いニュースとして、現在、元彼には付き合っている彼女がいる、ということを知ってしまうと、「もう付き合えないかもしれない」という思いが焦りを生み、「どうしてもよりを戻したい」と高じてしまうのだ。
こうなると自分がまだ離婚していないことも見えなくなり、ただ元彼との幼いときからの楽しい日々だけを頼りにするしかなくなり、現実的なものの考えや、社会的かつ常識的な考えまでも放棄してしまうようになる。
現実的には、この元彼は、彼女を傷付けないようきちんと断わってはいるのだが、その言葉を聞けない彼女は、非現実的な占いや霊能力に頼って「よりを戻す方法」を求めようとするのだ。
