彼はずっとパチンコなどをやっていて、一日、ぶらぶらしている、まるで遊び人である。
それができるのも、親の援助があるからで、そんな自堕落な生活を注意すると、逆に怒ったりする。
彼女が不満なのは、自分の休日が彼氏との気紛れな付き合いにつぶれたりすることだ。仕事のない日は、別に用事もしたいが、彼はそんなことはお構いなしだ。
親の放任主義が、自己中心から成長できないままである。
考え方も非現実的で、収入もないのに彼女に「結婚しよう」などと言ったりする。彼女はそんな彼氏に呆れるばかりだ。
彼氏の思考がひじょうに空想的であるのは、誰からも傷付けられたくない、という思いがあるからだ。仕事に就かないのも、集団の中で注意されたり、叱られたりするのが嫌だからである。
そんな自分本位の彼氏に、ただ振り回されているだけで、別れる決断ができないのは、彼女が優柔不断であり、自分の意思や言わなければならないことを相手にちゃんと伝えられないでいるからだ。
