自分より収入の低い男性との結婚 | 言語分析未来予測

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 仕事で成功している女性が結婚。だがその夫は仕事ではさほどの成功体験がない。そこで妻は夫に自分の仕事を手伝わせた。妻が夫に仕事を与えた、または仕事を世話した、ということである。
 妻はそれなりに気をつかった。周囲から「頼りない夫」と言われないためにも、自信を付けさせてやりたかった。
 夫は仕事にも慣れ積極的に仕事に取り組んだが、次第に妻は何となく夫との隔たりを感じる。

 一般的な夫婦だったら、共働きでも職場は別で、生活に仕事を持ち込まない。それで妻は夫の精神的ケアをすればいいだけである。「疲れた?」とか、「早めに寝た方がいいわよ」とかを心配する程度である。
 しかし同じ職場で夫を気遣う妻では、どうしても生活が仕事に影響されてしまうのだ。生活に仕事を持ち込まないようにしなければ、と考えるほど気疲れもしてしまう。

 このときの夫婦関係では、さほどのケンカも、文句の一つもなかったようだが、夫の新しい仕事への取り組みに、それだけ気を遣って、生活では言いたいことを抑えていたのである。これも仕事が生活に影響している一つである。

 夫は自分の低収入を自覚しており、周囲の目を特に気にしていた。「ヒモと思われているのではないか?」、「女房ばかり働かせいてる、と思われているのではないか?」などと思ったりしていた。
 そんな夫の意識に同情した妻が、夫に社会的な価値を付けさせたいと、仕事を与えることとなる。妻はすでに成功していて、知名度があり、社会的にもそれなりに影響力があったから、夫にそれなりの役職を与えることもできた。

 しかし、夫が仕事に打ち込むほど、二人の意識はすれ違い、夫婦関係は冷えてくるのである。

 公私混同の問題は、「どうしても生活が仕事に影響されてしまう」というものである。精神的な安定に必要である、私生活での休息が、仕事に影響されてしまえば、知らずの内にお互いにストレスが増していくこととなるのだ。
 また仕事に比重が多ければ、愛情がどうしても疎かになり、それが妻の不満ともなる。しかし夫を新しい仕事に就かせた責任もあることから、妻は自らの不満を抑圧させたのである。

 妻が感じる「夫との隔たり」や、「すれ違い」とは、仕事と生活が一体になってしまったことで、精神的負担が増し、その分、愛情が希薄になったことが原因であった。

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