「年の差を前提に付き合っているわけだから、男性は女性に対して気遣う部分が多くなる。この緊張感が刺激になって、ヤル気・意欲を起こさせるアドレナリン（脳内ホルモン）の分泌を増加させる。恋愛の緊張感は若々しさを保つには、すごく重要な要素です」
「脳の緊張感が過剰になればストレスになる。２０代の女性を満足させるセックスを苦痛に感じれば、これもストレス。女性の方も４０代男性の心理をある程度分かっている人でないと逆に体に悪い」
また、２０代の女性と交際するコツとして、「ファッションや携帯電話などの流行に興味をもち、カタカナ言葉もチェック。一番違うのは音楽なので、若者に支持されている音楽を聞いておく」（米山医師）ともアドバイス。
年齢差のある関係、特に男性が２０歳上の恋愛で、「相手が若ければ若いほどいい」と言うのであれば、これはもはや男性の若年崇拝とも呼ぶべき傾向である。
より若い女性を崇拝しているからこそ、その相手が親しくしてくれることに喜びを感じるのである。
しかしその恋愛自体は、４０代の働き盛りにして、とてもリラックスしているとは言い難いものだ。
年齢の離れた恋愛ほど、付き合い事態が一方的なサービスになりがちで、それは相手の特徴を学習することで、何を望んでいるのか瞬間に判断しなければならない、というものだ。さらに相手との共通点を見いださなければならないのだ。それがなければ恋愛とは言えない。
これはもはや遊びの域を超えた、顧客サービスに等しいものである。常に顧客満足度を優先するものだ。
仕事以外でもこのような苦労をもいとわないのは、特に疲れ知らずのタフなタイプの男性であり、超肉食系でなければならないはずだ。
２０代の女性を満足させるセックスを苦痛に感じる以前に、そこに挑もうとする男性は少数であり、かつそのような男性は浅く数多くを望むはずであるから、すぐに別の若い女性を求めるだろう。
しかしどうしてこのように若い女性との恋愛が可能であるのかは、自発的に若い女性が気持ちを知らせるからである。このような分析に「顧客嗜好情報からのサービス・コミュニケーション」が役に立つとは思わなかった。
このような若い女性からの情報発信を常に受け止めることができる男性でなければ、とてもではないが恋愛にまでは至れないだろう。精力的でタフ、神経が細やかでマメ、それでいて行動派でなければならないはずだ。
ずぼらなインドア派ではありえない話である。
