さつき君「これは…錦鯉ですかびっくり

 
100均のミニ額。裏をこのように埋め、100均石粉粘土でレンガ状に覆って色を塗り、100均のグラスサンドを敷いてレジンを流し込んだ。
魚は100均樹脂粘土。蓮葉は造花の葉を円く切ったもの、苔は100均グリーンモス。
 

トチーちゃん「ええ。…もとはここ、植物&生物学者だったポムちゃんの曾お祖父様がお作りになったお池よにっこり
長いこと、水が枯れていたのだけれど、ポムちゃんが掃除をして、お水を張って、錦鯉をつがいで飼い始めたの。
ここではまだ、珍しい観賞魚なので、近所の子供たちも、皆、見に来るわほんわか
さつき君「…優雅ですな。涼しげで…」
 
トチーちゃん「あと五日で、端午の節句だわ。
いよいよ、さつき君は、扉の向こうに帰っていってしまうのね。鯉のぼりたちと一緒に…おやすみ
さつき君「僕は…離れていても、陰ながら、トチーさんを護り抜きます。
そのつもりで、季節の扉の向こうへ、戻りますおねがいハート
 
 
・・・・・
 
???「ゼイ…ゼイ…はぁ…ゲロー
…ああっ、や、やっと着いた。
あっ、トチーちゃんだ!…お久しぶりです。僕を覚えていますか?おねがい
トチーちゃん「あ、あらっ!?…まあ!あなたは…驚きハッ
 
さつき君「…なっ、何者ぞ!⚔️ムキーむかっ
 
トチーちゃん「ひっ、きゃーっ!!さつき君!ガーンハッ
???「…えっ?え?…何?誰?ガーン
なっ、なんで僕、知らない人に、刀の刃を向けられてるの?ガーン
あれっ?…えっ!…こ、怖い!!なんで?滝汗
 
さつき君「おのれっ、その方(ほう)、トチー殿に狼藉を働こうとしたな。
いずこより、この世界へ舞い込んできたっ!?返答次第では、生きては返さぬぞっメラメラムキーメラメラ
トチーちゃん「…えっ!?ガーンハッ
…あっ、だめよ!さつき君!…違うわ。そのお方はね…アセアセあせるあせる
???「…ひぃーっ!ゲッソリハッガーン
…た、助けてっ!幽ちゃ…。な、な、何で?僕、なん…大泣き
 
・・・・・
 
ラーク「…おっ?驚きハッ
あれっ?…バミューダーさん!もうこちらにいらしてたんですねほっこり
幽子先輩はどこです?びっくり
 
バミューダー&さつき君&トチーちゃん「…へっ??滝汗滝汗滝汗汗
ラーク「幽子先輩のスマホが、全然電波を拾わなかったみたいで…悲しいスマホ💫
代わりに送ってくれた通信用の人魂、やっと今、僕の所に届いたんで、お二人がこっちに来てるって知って、大慌てで僕、駆けてきたんですよニコニコブルー音符
なんか、電波が相当悪かったらしくて…バミューダーさんも幽子先輩も、ご苦労なさいましたねほんわか
トチーちゃん「ラークさぁん!…あああ、良かったわ!えーんあせるあせる
…もう、私、一体どうなるかと…大泣き
  
 
ラーク「…え。…ていうかこれ、今、どういった状況なんです…?驚き汗
 
バミューダー「…ぼっ、僕が知りたいですよ!あせるあせる
僕、ここに着いたばかりなのに、突然、このおサムライさんに凄い目で睨まれて、斬り殺されそうになってるんだよ?えーんあせるあせるあせる
そりゃ連絡なしに来てしまった、僕らも悪かったよ。…だ、だけど、これ、どういうことっ?大泣き
さつき君「…ラーク殿!
この者は、季節の扉より、この世界に侵入した悪霊ではござらぬのか?不満
 
バミューダー「…あ、あ、悪霊?!…僕が?驚き
 
ラーク「ああ…えと、違います滝汗
 
さつき君「某が、季節の扉の向こうで祓いし悪霊どもは、このような丈高く、おどろおどろしき姿をしていたでござるムキー
 
トチーちゃん「違うわ。違うのよ、さつき君!大泣き
この方はね、ラークさんの先輩のご主人なのよ!私たちのお友達なの!あせる
 
バミューダー「…ど、どういうこと?大泣き
…な、何故、君、僕を悪霊だなんて、思ったの?えーん
 
ラークさん「ああ、ちょっと皆さん、落ち着いてびっくり
順を追って、僕に説明させて下さい。
…さつき君、とりあえず、その刀を、鞘に収めてくれるかい?ほっこり
・・・・・
 
 
バミューダー「ああ、やっと話の食い違いが飲み込めたよ~えーん
こちらが、噂のさつき君なのね。なるほどね…」
 
さつき君「突然斬りかかってしまって、あい済まぬことでござったショボーン汗
某『季節の扉』の向こうでは、災厄との闘いに日々苦渋していたゆえ、てっきり、いよいよ悪霊の軍勢がここまで攻め入って来たかと思い、頭に血が上ってしまったでござる…ショボーンガーン
 
バミューダー「いやいやいや、僕らこそ、ラーク君の家に全く連絡つかないまま、済まないな~と思いつつ、予定よりずっと早目に、ここに押し掛けてきてしまったんだから…ショックダウン
トチーちゃん「誤解が解けて良かったわほんわか…もう、どうなることかと…ほっこり汗
 
さつき君「それで、その体調を壊されたと申される奥方は、いずこに?」
バミューダー「あっ、そうだ!びっくり
ラーク君、幽ちゃんが今、ベンチで一人で待っているんだ。皆さんのお手を借りたいと思って、僕、来たんだよ驚きあせる
 
・・・・・
 
ラーク「…バミューダーさんって、痩せてますけど…
今や二人分になった幽子先輩を、背負えるんですか…?うーん汗
 
バミューダー「大、丈、夫、です…絶望
 
さつき君「某と、代わった方がよいのではござらぬか?😟」
バミューダー「いや…流石に、鎧兜プラス、幽ちゃんとお腹の赤ちゃんでは、重すぎるでしょ…無気力
 
さつき君「では某が、バミューダー殿に、肩を貸すでござる。お掴まりなされニコ
 
バミューダー「あ、有難う…えーん
 
トチーちゃん「お荷物は、私やラークさんが運ぶわね。
辛かったら、すぐそう言ってちょうだい。バミューダーさんも、幽子さんもニコ
 
 
幽子「あたしは大丈夫だよ。
…バミューダー、あんたも無理すんな。いざとなったらあたし、何とか歩けるからねおやすみ
 
バミューダー「ぼ、僕も、平気、ですっ…チーン
 
・・・・・
クックちゃん「わああっ!幽子さんだ~ニコニコキラキラ
わあい!わあい!爆  笑飛び出すハート
 
マレットちゃん「嬉しいですっ!こんなに早く戻って来て下さるなんてラブルンルン
 
トチーちゃん「クックちゃん、マレットちゃん、嬉しいのは解るけど、幽子さんに飛びついてはダメよ驚き
 
クックちゃん&マレットちゃん「解ってま~す!ニコニコニコニコ笑い
 
 
 
ラーク「ロビンちゃんはもう、バミューダーさんべったりだなあ…ほんわか
 
ロビンちゃん「だってだって、やっとバミューダーさんが戻ってきてくれたんだもん!キラキラ
嬉しい!嬉しい!ニコニコハートハートハート
クックちゃん「ねね、バミューダーさん、知ってる?
…ロビンはね、カフェを開いたんだよコーヒーおねがいキラキラ
 
バミューダー「うん、そのお話は、僕も幽子さんも、聞いてるよ。
あとで、僕も幽ちゃんも、お茶を飲みに行くからねうさぎのぬいぐるみコーヒーハート
 
マレットちゃん「ろ、ロビンさんはそのカフェで、バミューダーさんの去年のコンサートのパンフレットを、お客様たちに公開してるんですよおねがい
バミューダーさんのファンが、沢山増えるようにって…ほんわかキラキラ
 
バミューダー「本当かい、ロビンちゃん。
嬉しいなあ…僕、今年もテルミンのリサイタルツアー、頑張るよほんわか飛び出すハート
 
ロビンちゃん「えへへ…照れ音符
 
幽子さん「あたしも、皆に逢えて、嬉しいよ。
もう少し、元気な姿を、見せたかったけどね…ほっこり
おばあさん「…一体、何があったんですの?😟汗
 
バミューダー「いえ…僕がコンサートツアーの打ち合わせの為に、一日家を空けて戻ってきてみたら、体調を壊して、寝込んでしまってたんです。疲労か何かが祟ったのか、この気候のせいなのか…ショボーン汗
幽ちゃんの健康と赤ちゃんとに、大きな差しさわりが無かったのは、幸いでしたが」
 
幽子「………」
ポムちゃん🍎🍏「そっか、それで早めに、ここに向かったんだねネザーランド・ドワーフ
 
おばあさん「良かったわ。ここなら、皆で幽子さんを見ていてあげられるわねほんわか
 
トチーちゃん「そうですわ。ゆっくりしていって下さいねほんわかお茶
さあ、クックちゃんたち、夕飯までは、お外で遊んできてねにっこり
 
クックちゃん&ロビンちゃん&マレットちゃん「はぁ~い!爆  笑爆  笑爆  笑笑い
 
・・・・・
 
トチーちゃん「さて、やっと落ち着けたわね。
幽子さん、横になっていて下さいな。今、お布団も用意しますからおやすみ
 
100均樹脂粘土の和菓子。
幽子「有難う、ああ、落ち着いた。
ここにいると安心する。まるで実家にいるみたいだよ…ほんわか
 
おばあさん「子供たちは、お二人から頂いたお土産の玩具で遊ぶのに夢中だし、夕飯までにはまだちょっと間がありますから、幽子さんも、バミューダーさんも、のんびり寛いで、お過ごし下さいねニコニココーヒー
・・・・・
 
100均樹脂粘土の鶏の置物。ポルトガルの幸運を呼ぶ雄鶏「ガロ」をイメージ。フォームは全く違うけど。
 
ガロ。
 
 
・・・・・
幽子「そっか…君が、さつき君か」
 
さつき君「はっ」
 
幽子「君がトチーちゃんを好きなんだったら、トチーちゃんはとても幸せ者だねおやすみ
 
さつき君「先ほどは某、ご主人に対し、申し訳のしようもないことを…ショボーンダウン
 
幽子「いいんだよ。バミューダーのことなら。あいつもちゃんと解ってるおやすみ
さつき君は、トチーちゃんをいの一番に守ろうとすぐ動いた、本当に彼はトチーちゃんを愛してるんだねって言って、感心してたよニコニコ
 
さつき君「………」
幽子「トチーちゃんに、時々連絡を取ってやっておくれ。あの子、ああ見えて、凄く寂しがり屋だよ」
 
さつき君「でも…」
 
幽子「しっかり者に見える、さつき君がいなくても、一人で十分やってゆけそうに見える、って言うんだろ。
でも、トチーちゃん…あたしの前でも、泣き崩れてたからね。さつき君の話題になったらさ。
まあ、君もあたし以上に、本当はよく解ってるんだろうけどねほっこりドキドキ
 
さつき君「…はっ」
 
幽子「そっか、あと五日か…
兎に角、あたしも、早めに来て、君に逢えてよかったニコニコ
・・・・・
 
・・・・・
 
 
 

ツツジが美し過ぎて、気が付くとスマホで撮ってしまっています。

桜と同じでとても儚い。もう数日で散っていってしまいます。

 

・・・・・

「菩提樹」シューベルト

 

市門の前に井戸があり 傍らに一本の菩提樹が立っている

その木陰で、僕は数多の甘き夢を見

僕はその幹に、幾多の麗しき言葉を彫りつけた

喜ばしき時も、涙の時も

僕はその木陰に惹かれた

喜ばしき時も、涙の時も

僕はその木陰に惹かれた

 

僕は今日も夜更けに、あの樹の傍を通らねばならなかった

暗闇の中にあって、僕は更に瞳を閉じてみた

すると囁きかけるかのように

枝々がざわめき、葉擦れの音を立てるのだ

「友よ、ここに来るがいい

お前の憩いはここにある」

「友よ、ここに来るがいい

お前の憩いはここにある」と

 

冷たい風が顔を打ち

頭から帽子が吹き飛ばされてしまったが

僕は振り返ることなく、道を急ぎ続けた…

 

もはや僕はあの場所から、

随分遠く離れたところに来てしまったが

それでも絶え間なく聞こえ来る、あの囁き

「お前の安らぎはあの場所にある」

「お前の安らぎはあの場所にあるんだよ」と

 

・・・  

私が生まれて初めて、ドイツ語を辞書で調べて日本語訳してみた歌。

何歳の時だったかなあ…

(掲載しているのは、その時の訳詩とは全く違うものです)

 

 

 ・・・・・

画家で詩人の星野富弘さんが、ご逝去されました。享年78歳。

 

今まで本当に、よく頑張ってこられました。

お亡くなりになった時に、この表現を使うのが、適切かどうかは判らないけれど、

この方の人生には、盛大な拍手を送りたい。