ポムちゃん🍎🍏「GWが来たのに、皆、浮かない顔だね」
ポムちゃん🍎🍏「季節の扉、本っ当に容赦ないからなあ…」
おばあさん「でも…トチーちゃんにとっても、さつき君にとっても、心が通じ合えたのであれば、去年とは、心持ちが大分違っていると思いますよ」
綿花の刺繍。綿を刺繍糸で挟みこみました。ピアノの上の花、100均樹脂粘土製。
ポムちゃん🍎🍏「まぁ…そうね。
確かに、去年、人前では涙も流せなかったことを、考えるとね」
・・・・・
クックちゃん「ね、さつき君、もうじき、帰っちゃうの?」
さつき君「来年の春、またここに来るでござるよ
今年は、満開の桜も初めて見ることが叶ったし、クックちゃん、ロビンちゃん、マレットちゃんにも出逢えたし、誠に素晴らしき春だったでござる。残り一週間足らずではござるが、共に楽しく笑って過ごそうぞ」
ロビンちゃん「僕ら、ここのおうちに来てから、楽しいことが沢山増えたけど…
でも…お別れも、何度も何度も経験することになるね…」
トチーちゃん「まあまあ、あなたたち、一年なんてそう長いものではないわ」
ロビンちゃん「…でも!
そういうトチーちゃんが、一番寂しそうだよ…」
トチーちゃん「…………」
さつき君「…………」
マレットちゃん「だいたい、あの季節の扉って、いったい誰が、どうやって管理しているものなんですかっ?」
ポムちゃん🍎🍏「さあ…よく解らないんだよね。
管理局はあるんだけど、答えてくれるのは、雇いの職員さんたちなの。誰があの扉の動きを総合管理してるのかについては、一切の謎でね。
もしかしたら、Yuniなのかなと思うんだけど…🤔」
ポムちゃん🍎🍏「え?…違うの?」
クックちゃん「うん。その話したら、Yuni、物凄く不機嫌そうな顔してさ。
『もし私が「季節の扉」を自由に管理出来るんだったら「更年期」が扉をくぐって来られないよう、戸口で手ぐすね引いててぶちのめしてる。いや、更年期の扉にガッツリ施錠して監禁するわ。管理者を知ってる人がいるんなら、私こそ教えてほしいよ』みたいなことを、呪いのように呟いてて、怖かったよ…」
ポムちゃん🍎🍏「そのイラつき自体が、既に典型的な更年期障害の症状なような気が…💧」
ラーク「あれほど、子供への適切表現を知らない人が、よく子供相手の仕事、勤まってるなあ…」
おばあさん「それでは結局、季節の扉の判断は誰にも変えられないし、その決まりごとの変更の要求も出来ないということなのね…」
さつき君「いた仕方なきことでござる。
某に与えられた任務は、この世界の平和と幸せを守るという、何よりもの名誉で、誇らしきものでござる
某、その重要な役割を仰せつかったことを、この上なく有難き幸せと考えこそすれ、決して不幸とは思っておらぬでござるよ…代わりに、一年のうち僅か数ヵ月しか、この世界にいられずとも。
却って、もしその役割から某が外されたら、某は、それこそ夜もおちおち眠れぬほど、辛き思いをするかもしれぬゆえ
…自分の力で、この世界もここにいる皆も、トチー殿も守れぬ、などということになれば」
クックちゃん「…そう、かもしれないね」
マレットちゃん「そう、…ですね」
・・・・・
後はツアーが始まってから、またお逢いしましょう」
???「すまないねえ、マネージャー君。
GW中だというのに、無茶を言って、ここまで僕らを送り届けてきてもらってしまって」
???「いいえ、私も丁度、こちら方面に里帰りする道中でしたから。
…奥様、起き上がれますか?」
???「ああ、大丈夫だよ。有難う…」
???「後は僕がやるよ。
…幽ちゃん、無理しないでね。君、身重な上に、体調を崩したばかりなんだ。
長距離移動もどうかと思ったけど…でも、やっぱり、早いうちからここに来ていた方が、君自身も安心出来るだろう」
???「うん、そうだね…だからきっと、季節の扉も、今年は早目に開いててくれたんだ。
この機会を逃したら、もう出産まで長旅は無理だったかもしれない。今のうちに来といて、正解だったよ。
ラークに連絡入れたんだけど、既読になってないのが、気になるな…。電波、悪いんだな…」
???「…そのキングフィッシャーさんという方のお宅の玄関先まで、お送りしましょうか?」
???「うん、有難う。でも、この果樹園の奥までは、車は入れないんだ。
すぐそこだし、いざとなれば、ラーク君に連絡して、迎えに来てもらうから。
本当に助かったよ。マネージャー君」
???「解りましたわ。
…それでは、お互い、良い休暇になりますように。奥様、お大事に。バミューダーさん、七月にまた、空港で」
・・・・・
???「ああ、やっぱり、電話も繋がらないなあ…」
???「…少し、横になるかい?」
???「うん…もう少し元気な顔で、皆に逢いたかったね」
???「そうだね。…僕ら、顔色良くないかな」
???「まあ、あたしら、元気な時でも、顔色は悪いけどね…」
これまでのお話
登場人物&設定
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「五月のそよ風」メンデルスゾーン
「無言歌集」第五集より。
演奏者は、幻の天才少年ヴァイオリニスト、渡辺茂夫。
初めて生い立ち知ったけど…この人、本っっ当に、可哀想…
欧州航路の船乗りだったYuniの母方の祖父も、終戦直後のアメリカの日本人差別は物凄かったと話してたので…
戦前から人種差別大国だったのが更に悪化。母によれば、この時期のアメリカ含む欧米の思い出話になると、祖父も口を閉ざしがちになったそう。
戦後の米国に留学した千宗室氏が「アメリカの民主主義ゆうて、どないなもんかと思って行ったが、マァ、なんちゅう人種差別の酷い国やと」と仰有ったの思い出します。
・・・・・
激混みGWは、普段休みが取れず、レジャーに行けない学生さんや親子連れの為のもの。
そうじゃない時期に休めるYuni夫婦は、わざわざこんな時には動かない。
第一、Yuni夫は、月曜から仕事。
てことで、つくばの赤塚公園で夫婦して森林浴。
ハルジオンという可愛い花。
しかし関東キッズはこの花を「貧乏草」と呼ぶんだよね~
確かに荒れ果てた廃屋とかに咲いてること多いんだけどさぁ…。
全国の皆さん、この花をどう呼んでます?
私が働いていた学童保育に、この花を彼女独特の呼び名で「サボサボ」と名付けていた、とても内気で可愛い女の子がいました。この花びらの感じから名付けたのかな。
今もう成人してるよね…元気かなぁ。また会いたいなぁ…(名前はもう、全員、忘れちゃった…)
タンポポが真っ白な穂ばかりに。
クックちゃんたちなら、これに掴まって、ふわふわ飛んで行けそう。
木蔭のベンチでごろ寝。
三羽のバリケンさん。
数年前にはもっといたはずなのに激減。
以前、沢山いた時は、人を全く恐れず、無防備にそこら中におねんねしてて、可愛かった。
ふと見ると立札に「鳥の連れ去り厳禁」と。
連れ帰って食っちまう人がいるのかな
(飼われている羊やヤギをゴッソリ連れ去られる事件なども、土浦近辺で近年相次いでおり、残念ながら、有り得ない話じゃないんですよ)
…酷いよ、おっとりしてて、人間を信頼してるのをいいことに
2022年に本当にあった動物大量連れ去り事件。
長閑な研究学園都市つくばの森の中に出没するのは、熊でも鹿でもキョンでもありません。
遭遇注意🤖
めぼしいカフェもレストランもどこも激混み。
やっぱりGWなんて、県内の森散策で十分。
観光地なんか行ったらどうだったか。
帰りにケーキ買って食べました。
(パンは午前中で売り切れていた模様)
四月に雪が降る年もあるというのに、まるで真夏。
皆様、水分補給をこまめに、良い連休を。