…今回のロビンカフェのお客様は「あなた」です。
 

 
 チリンチリ~ン♪🔔
 
あなた「ごめんください。あの…」
 
ロビンちゃん「あっ、ようこそ。ロビンちゃんカフェへおねがいコーヒー

此方の、空いているお席へどうぞ~ほんわか

 
クックちゃん「わあ、初めてのお客さんかな?いらっしゃいませ~!爆  笑音符

 
あなた「え、ええ、初めてです、ここのカフェ…びっくり汗
ずっと以前に、果樹園の奥にあるのを、一度だけ見かけたことがあって、それ以来、気になってはいたんですけど、でも…驚き
クックちゃん「そうなんだ!…君はちょうど、良いところに来たかもしれないよおねがいハート
…兎に角、座って座ってニコニコ

 
 
マレットちゃん「私達、今ちょうど、新作のスイーツについて、話し合っていた所だったんですっ照れドーナツピンクドーナツ
 
あなた「新作スイーツ?
…あ、あの、ここって、ケーキ屋さんなんですか?アセアセ
でも、表の看板見たら、カフェって…」

 

ロビンちゃん「いいえ、カフェで合ってますよほんわか音符

でも僕、今、パティシエになる勉強中で…」

マレットちゃん「日替わりで、違うおやつと、お飲物を出すお店なんですっおねがい

曜日によっては、パンの日もあるんですけど…

でも今日は、月に一度の定例スイーツ研究会の日なので、新作開発の為に、複数のケーキを取り揃えているんです。

ですので、お客様にも、この中から、お好きなケーキを選んで、是非、ご試食してみて頂きたいんですっスイーツショートケーキロールケーキピンクマカロン

クックちゃん「ねね、甘いものは好き?

好きだったら、このケーキスタンドの中のケーキから、どれでも好きなのを、お皿にどうぞハートニコニコうさぎクッキーくまクッキークッキーのプレゼント

あなた「そう…ですね、じゃあ、どれにしようかな。このイチゴショートを…ショートケーキ

 

ロビンちゃん「有難うございま~すニコニコむらさき音符お飲物は何になさいますか?コーヒー

あなた「ええと、このメニューにある『季節限定のお飲み物』っていうのは…」

 

マレットちゃん「今の季節だと、季節のお飲み物は、ホットレモネードか、生姜湯のどちらかになっていますコーヒーにっこり

甘酒は、ちょうど昨日で終わっちゃって、ごめんなさい。

基本のお飲み物は、ココアのお砂糖ありかお砂糖なし、ハーブティーかホットミルクですっほんわか

 

 ロビンちゃん「…あと、カフェって銘打っておきながら、申し訳ないんですが…このお店には、コーヒーはありませんおねだり

 

あなた「…ええ?滝汗

 

クックちゃん「僕らは子供だから、強いカフェインが入った飲み物は、まだお店で出しては駄目だって、ラークさんやおばあちゃんたちが…えー?アセアセ

 

マレットちゃん「お店でご提供するには、自分たちが何杯も飲んで、ちゃんと味や香りを確認してからでないと、自信を持ってお出しすることが、出来ませんので…ショボーン

 

ロビンちゃん「将来的には僕、カフェの店長として、バリスタの資格を取るつもりなんですけど、子供のうちはまだ、その為のお勉強が出来ないから、目下は、体に優しくて味も美味しいスイーツやお飲み物を研究して、お出ししていますニコニコハート

材料は主に、ラークさんやこの近隣の農園のお野菜や果実や小麦、卵やバターやチーズを使ってるんですが、どれも凄く質が良いんです🍋🥝🍐🌾🧀🧈キラキラ


あなた「はあ、なるほど…ほんわか

そういうことだったんですね。それじゃ、ホットレモネードで…」

 

ロビンちゃん「有難うございま~すほっこりキラキラ

早速、お注ぎしますねコーヒー🍋」

あなた「あの…それにしても、随分ここ、風変わりなカフェですね…アセアセ

…こういう、マスターを囲んで、お客さん同士で座談会でも出来そうなテーブルのカフェって、入ったことなかったので…驚き💧」

 

ロビンちゃん「僕たちは、初めて来たお客様が、お喋りが苦手そうなら、黙っていますニコ

 

マレットちゃん「あちらのブックスタンドの中に、沢山、絵本が置いてありますし、私たちも、必要があれば、静かに本を読んだり、音楽を聴いたりしていることも出来ますので、もし、お話するのが苦手な場合には、遠慮なく、そう仰って下さいねっほんわか本

 

あなた「…あ、本当だ、可愛い絵本がいっぱい…びっくりハート

 ロビンちゃん「それ以外の読み物も、沢山ありますようさぎのぬいぐるみ 雑誌とか、小説とか…

あ、でも、お読みになるなら、僕のイチ推しは、世界的なテルミン奏者、バミューダー氏の、リサイタルパンフレットです照れキラキラ

僕の宝物なんですけど。…ねっ、とっても素敵な人でしょ?おねがい飛び出すハート

 

 クックちゃん「ロビンはね、バミューダーさんの熱狂的なファンなんだよ花束ほんわか

だから、そのパンフレット、一番の宝物なんだけど、しまっておかずに、お店に来るお客さんたちに、見てもらうことにしたんだって。

多くの人に、バミューダーさんを知ってもらいたいんだって言ってねうさぎのぬいぐるみ

 

マレットちゃん「バミューダーさん、凄くカッコ良くて、とても優しい方なんですっほんわかハート

 

あなた「あ、確かにイケメン…驚き恋の矢

 クックちゃん「でも、あなたがもし、静かにしていたくなくて、僕らとお喋りしても構わないんだったら、喜んで一緒に僕ら、お喋りするよっ爆笑音符

…僕ね~、旅が大好きなの~新幹線キラキラ旅行のお話だったら、幾らだって出来るよ!ニコニコ

 あなた「そうなんですね…びっくり

 

ロビンちゃん「ただ…

このカフェを見かけて、ここへいらっしゃるお客様というのは、一人ぼっちでいるのが寂しくなって、ちょっとの間でも、誰か、お話する相手がほしい…人の声が聞きたいな…って、思ってらっしゃる方が、大半なんですにっこりコーヒー

 

あなた「…えっ?」

 

マレットちゃん「この場所は、あなた方の世界から見て『季節の扉』の向こう側にあるんです。

『季節の扉』っていうのは、本当に、ごくごく稀にしか、開かないんですよ。

そして、それが開く時というのは、寂しい、誰かと話をしたいと感じている方が、その近くにいる時なんだそうですおやすみ

 
 クックちゃん「あなたは、前にもこのお店を見かけて、気になってた…って言ってたでしょ?ニコニコ

 

あなた「えっ?…は、はい。

でも、その後もう一度、この果樹園の中のカフェを探してみようとしたら、果樹園もカフェももう、何処にも見当たらなくて…ショックもやもや

それなのに今日、また偶然、見かけたので、思いきって、ここに入ってみたんですけど…アセアセ

 
マレットちゃん「そうなんです。

このカフェは、簡単に見つかる時と、どんなに探し回っても、絶対に見つからない時とが、あるんですニコニコ

 あなた「で、見つかる時、というのは…驚き

 

ロビンちゃん「季節の扉が、開いている時ですにっこり

…つまりは、誰かとお話をしたいと、あなたが、心から願っている時おやすみお茶

 

あなた「そういう事だったんだ…びっくり

…本当ですね、そう言えば私、お店に入ってきてから、今までずっと、あなた方とお話してたんですね。

初対面の人と話すの、凄く苦手なはずの私が…驚き汗

 ロビンちゃん「どうぞどうぞ、ゆっくりと、このままお話もいいですし、ケーキも、時間を気にせずに召し上がって下さいねほんわか

 

クックちゃん「ねね、そのショートケーキも美味しいけど、こっちのチョコレートパイも、すっごく美味しいから、ちょっと食べてみてよほんわかチョコカップケーキ

 

あなた「…あ。確かにこのパイ、皮がパリパリで、チョコレートが染みた部分がしっとりしてて、美味しいかも…お願いラブラブ

あと、このレモネードも…よだれジュース

 

マレットちゃん「そのレモネード、ラークさんの果樹園の、無農薬レモンを使ってるんですおねがい

とても香り高いのに、小鳥が食べに来るくらい、ほんのり甘くて、苦味が抑えられた、爽やかな酸っぱさのレモンなんですよ🍋」

 あなた「へえ、このレモン、そのまま齧ってみても、美味しいですねびっくり

皮にまで甘さが…。酸っぱくないレモン、初めてかも…

…そうだ、新しいスイーツを考案してるっていうなら、これを使って、レモンタルトやレモンパイを作ってみたらどうですか?ニコ🍋」

 マレットちゃん「えっ、あ…!そうですね、レモンを使った新作スイーツ!キラキラ

ロビンちゃん、良いかもしれませんよ、それ!びっくりハッ

 

ロビンちゃん「た、確かに!やってみよう驚きあせる

…わあ、有難うございます!おねがい飛び出すハート

 

クックちゃん「…レモンパイ?びっくり

 

ロビンちゃん「うん。クリームと、煮立てたレモン果汁を混ぜて、クレームシトロンを作って…、

サクサクパリパリに焼いた、パイ生地に乗せて…おねがい🍋

…うん、いい!すっごく美味しそう!ほんわかハート

 

あなた「レモンチーズケーキにしてみるとか、ゼリーやマーマレードにしてみるとかしても、美味しいかもしれないよ🤔💡キラキラ

 

マレットちゃん「…わあ!びっくりハート

そうしたら、甘いのばかりじゃなく、酸味のある、爽やかなスイーツも増えますよおねがいキラキラ

 

ロビンちゃん「お、お兄ちゃん、メモ取ってくれる?驚きキラキラ

僕、早速、レモンケーキ、作ってみる!」

 

クックちゃん「OK!📋️✍️ウインクキラキラ今、書き留めてるよ。

…すごいや、色々なアイディア、有難うおねがいラブラブラブラブ

 

・・・

 

 「季節の扉」の向こう側にある、ラークさんの果樹園と、

その奥にある、小さなロビンちゃんカフェ。

 

気候の不安定な寒い晩、一人ぼっちが耐えられなくなった時には、どうか思い出して下さい。

きっと「季節の扉」が開き、ロビンちゃんカフェに、行き着くことが出来るでしょう。

 

・・・・・

 

これまでのお話

 

登場人物&設定

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 「へ調のメロディ」ルビンシュタイン