長年、私は心の中で 「どうせ私なんて…」 と呟き続けてきました。人前に出れば声は震え、 顔はこわばり、 頭は真っ白。 長年、社交不安症やあがり症で悩み続け、 ずっと自分に自信が持てないまま 過ごしてきました。
以前、転職してまだ数日のころ、 初めて参加する部署のミーティングでの出来事です。 「今日からお世話になります!」 と元気に挨拶するぞ、 と何度も練習したはずの自己紹介。 いざ自分の番になると、 集まる視線に耐えきれず、 急に心臓がバクバクと 音を立て始めました。
用意していた言葉は どこかへ飛んでいき、 声は情けないほどうわずり、 「えっと…あの…よろしくお願いします…」 と、かろうじて絞り出すのが精一杯。 顔が真っ赤になっているのが 自分でも分かりました。 新しい環境で心機一転、 頑張ろうと思っていた矢先のことで、 「第一印象、最悪だ…」 「きっと期待外れだと思われただろうな」 と、その日はずっと重たい気持ちを 引きずっていました。そんな私が、 ほんの少しだけ自分を 認められるようになったのは、 本当に些細なきっかけでした。 そのミーティングの後、 いつものように 「どうして私はこうなんだろう」 と落ち込んでいると、 ふと、 「でも、新しい場所で、知らない人たちの前で、」 「声を出すこと自体が怖かったのに、」 「それでも挨拶はしたじゃないか」 という小さな声が心の中に響いたのです。
確かに、 理想とは程遠い自己紹介でした。 でも、 緊張で逃げ出したくなる気持ちの中で、 それでも一歩前に出て、 言葉を発しようとした。 その事実に気づいた時、 ほんの少しだけ、 本当に針の先ほどですが、
そんな自分を 「よくやったね」 と認めてあげられたような 気がしたのです。
それ以来、 大きな成功を求めるのではなく、 自分の小さな 「できたこと」や「やろうとしたこと」に 目を向けるように心がけています。 もちろん、今でもすぐに 「どうせ私なんて」 という気持ちが顔を出すこともありますし、 失敗も繰り返します。 特に新しい環境では、 その不安も大きくなりがちです。 でも、そんな自分も 「まあ、これが今の私だよね」 と、少しだけ客観的に、 そして諦めにも似た優しさで 見られるようになった気がします。
完璧じゃなくても、 ダメなところがいっぱいあっても、 そんな自分を丸ごと受け止めて、 一歩ずつでも進んでいけたら。 そう思えるようになったことが、 私がほんの少しだけ 自分を好きになれた(かもしれない)理由なのだと、 今は感じています。
この小さな変化が、 いつか私にとって大きな力になると信じて、 これからもゆっくりと、 自分なりのペースで 新しい環境に馴染んでいこうと思っています。







