「変わりたい」
と心から願っているのに、
今日も私は見慣れた自分のデスクと
自室の往復だけで
一日を終えようとしています。
「今年こそは」と思いながら
挑戦したかったことに
何ひとつ手をつけられず、
気づけば3年、5年という
歳月が流れていました。

私がしがみついていた
「コンフォートゾーン」は、
心が休まる快適な場所などではなく、
「変化の恐怖から逃げ込むための頑丈な避難所」
だったのです。
失敗して傷つく恐怖から逃れるためなら、
不満だらけの停滞した日常のほうが
ずっとマシ。

そうやって現状維持という名の
ぬるま湯に浸かり続けた結果、
得られたのは安心ではなく、
時間だけを無駄に浪費しているという
猛烈な焦りと惨めさでした。
自分を守るはずの避難所は、
いつの間にか未来への可能性を奪い去る
身動きの取れない泥沼に
そんな泥沼の中にいた私ですが、
最近ひとつだけ
心に決めたルールがあります。
それは
コンフォートゾーンを出る時は、
境界線を1ミリだけ跨ぐ
ということです。

長年放置してきた挑戦に対して、
いきなり壁を飛び越える必要なんて
ありませんでした。
関連する情報を1分だけ調べて閉じる、
ノートにタイトルだけ書いてペンを置く。

その「1ミリの境界線」を
越える恐怖を味わうだけで、
ゾーンの外側は思ったほど冷たくないと
身体が覚えていく感覚があったのです。
小さくても踏み越えたその1ミリは、
泥沼の中に作られた確かな足場。

