本日2024年3月1日は、講師デビュー20周年記念日です
おめでとうございます&ありがとうございます
2004年の今日、14年勤めた名古屋市役所を退職しました。
「あと1ヶ月したら、退職金も年金も上がるのに」と言われたけど、そんなことはどうでも良くって
安定職を捨て、好きを仕事にする代わりに、あがり症で苦しむ人を救うことに人生をかけると決めました。
重度のあがり症だった自分を救ってくれた話し方教室に恩返ししたいと、スクール講師として活動していましたが、まもなく潰れてしまい、たちまち居場所を失いました。
カルチャースクールに「あがり症の人のための講座を開きたい」と営業に回りましたが、「そんなネガティブな講座、集客できるわけがない」と一蹴され
誰にも相手にされず、誰にも頼れず、人脈も実績もお金もなく。
ただ、熱意と信念だけは失いませんでした。
何があっても、どんなに苦しくても、途中で投げ出したりしない。
今この瞬間でも、死にたいほど悩んでいる人はいるはずだから、と。
とにかく、あがり症の人が安心して来られる場所を死守したいと、近所のカフェの一角を間借りして、活動する日々。
でも、最初は生徒さん0~1名
ネットもSNSもない時代、自作でチラシを作ってポスティングして、怒られたり
独立起業なんてかっこいいものではない、孤独で、泥臭い日々。
とにかく自分でできることをと、自作でHPを作り、毎日日記(当時ブログという言葉もなかった)に思いを綴っていったところ、それを見た方が全国からはるばる名古屋のカフェまで足を運んでくださるようになりました
さらに、日記を見た出版社から、執筆の依頼が舞い込むように
まさか自分がビジネス書の作家になるとは、思ってもみませんでした
やがて、拙著の読者様がたくさん来校されるようになると、カフェでは収まらないようになり、今の会議室スタイルに移行
どこにいっても門前払いされたのに生徒さんたちのおかげで、いつのまにか最も集客できる講師になってました
そして、社団法人を設立し、これまで7万人を超えるあがり症の方々のお手伝いをさせていただきました
ーーー
こうして、たった1人で大海原に飛び込んだ大冒険も、今は同じ船にたくさんの頼れる仲間、同志がいます。
コロナ禍でスクールビジネスは窮地に立たされ、弊社も苦しい時期がありましたが、生徒さんや講師の先生方に支えられ、20年続けてくることができました。
どんなときも、何があっても、あがり克服道を全うする。
ひとりで悩んでいる方を救うことに命をかけると決めた、あの日から、何一つ変わらぬ信念で。
自慢といえば、20年間一度も講座を休んだことがないこと
丈夫に産んでくれた母と、亡くなったその日も講座を優先し、神戸教室に出講することを許してくれた(気がする)父にも感謝です
(あの日の講座は一生忘れません…)
これからも信じた道をただまっすぐに進んでいきたいと思います。
灰になるまで、教壇に立てたら本望です。