こんにちは、Kumikoです。
以前海外に住んでいて、日本に帰国してしばらく経った後に再び海外に住んだ、という人は少なくないと思います。その時に感じるフラストレーションはまた英語習得を始めた頃とは異なって、焦る気持ちも生じますよね・・・
いろんな人が、いろんな観点から英語に接していきますよね。
今日はカナダに来た当初の話をしようと思います。
シドニーで高校を卒業し、日本の大学を卒業して5年ほど社会経験をしたのちに、縁があってカナダに来ました。
カナダに来たのは8年前です。
いざカナダに来て、久々の海外生活~~!ルンルン~~!!!
なーんてことは全くなくて。
びっくりするくらい仕事は探しづらいし、カナダ系の職場においては日本での経験はほとんど参考にされないし、(東京に住んでいたというのもあって)不便なことだらけだし・・・・・・
でもって、なんとまぁ自分の英語が通じないこと!
日本で英語講師をして、一応シドニーでの留学経験もしていて、英語に対してある程度の自信があったのにもかかわらず、カナダで英語のコミュニケーションをすることが最初は大変でした。
カナダに来てまだ日が浅かったある日、自宅のネットが不通になり、ケーブル会社に連絡したのです。状況を説明したつもりが、全然違う部署につなげられて、一体なぜ!?と思いました。
原因は記憶にないのですが、覚えているのが、電話の向こうにいるオペレーターさん、ちょっと戸惑っていまして。私はたどたどしい話し方をしていた、と今となっては思います。英語で順序立てて状況を説明してはいたと思うのですが・・・・
他にも、通っていた学校のクラスメイトとの会話や先生、はたまたよく行くカフェの店員との会話がたどたどしかったのです。現地の人が使っている表現に全く慣れていませんでした。
留学生活を終えて英語を使わなくなった時期が一時期あり、3年ぶりにオーストラリアに行った時に英語を使わないと確実に忘れてしまう、ということを思い知らされたから、社会人になってからは英語を使う仕事に就くことに決めていました。そして、英語をほぼ日常的に使うようにはなり、英語を日常的に使っているから「大丈夫だろう」という思いもどこかにありました。
にもかかわらず、カナダに来たら
「あれ・・・・アタシ、全然喋れてないし・・・」
自分自身にがっかり、というか・・・描いていた状況と全然違うことへの焦りというか・・・
気づいたらラジオ番組が何を言ってるかもわからない・・・・
フリーペーパーの内容も何のこっちゃ、頭に入ってこない・・・・
凹み始めたら耳と目のアンテナまで塞がってしまいました。
英語をもっと上達させないとマズい・・・と焦るものの、とにかく苦手意識だけが先走ってしまって、萎縮してしまいました。
そんなこんなで、資格もなんとか取り直して、ESLの学校に臨時講師としての仕事が決まり、ほっとした反面、内心「務まるのかな・・・・」という不安がありました。
カナダ自体を理解していなかったです。
そして、海外生活を甘くみていました。
オーストラリアで英語を話すのと、日本で英語を話すのと、カナダで英語を話すのとではそれぞれ全く異なったコミュニケーションの形があるのですね。
使う単語も、表現の仕方も違うし、カナダでしか使われないスラングやイディオムも存在しています。カナダに住んでいる人たちのコミュニケーションの仕方とアメリカに住んでいる人たちのコミュニケーションの仕方は異なります。勝手が違う分、そうなるのも当然ですよね。
カナダで話される英語、カナダ人のコミュニケーションの取り方、移民大国であるが故の文化。。。。英語がこんなにも違うだなんて・・・
ある意味カルチャーショックでした。
しかも日本の生活に慣れていたから勝手の違いを「不便」と勘違いしていました。比べることは悪くないのでしょうが、「違い」を認識せずに「不便」と思っていた自分が恥ずかしいです。
カナダで話す日本語は、日本で話す日本語とはまた違います。
内容も異なるし使う単語も必然的に違ってきます。同じことが英語にも言えるのですね。時の流れもあるので以前とは違う表現を用いて何かを話すこともありますよね。
日本に住んでいた頃「英語はライフワークだな」ってふと思ったことがありますが、カナダでもろにそれを痛感しました。
日本語が母国語である限り、英語は私にとって生涯を通して習得していくものだと。
カナディアンのメンタリティーや生活様式の影響もあってか、そのうち居心地の良さを見出し、あまりガツガツと焦るようなことはしなくなりました。
時を経て今・・・・
正直、まだまだ、まだまだです。
つい最近も、仲のいい同僚と一緒にやるプレゼンの内容のことで困惑させてしまい、ちょっと様子がおかしいなと思ってメッセージを読み返したら明らかに私の理解力の乏しさが原因だったことを発見。誤解は解けましたが、もうハラハラしてしまいました。
いろいろと肝に銘じることが多い日々です。
でも、それはそれで刺激的だし、いろんな有難い瞬間にも巡り会います。こういう過程が大事なんだと思えてきました。止まることなく歩まないといけないのですね。
そして、カナダに来た当初の戸惑いや、抱えていた悩みがあったから、今は英語習得についていろいろなことが意識できるようになったんだな、とも思います。
ツールは、使わないと慣れていかないし、
使わないでいると鈍ってしまう。
そして、ツールは常に変化を遂げる。
英語はコミュニケーションを取るためのツール。
使い方を意識することも大事なんだと思いました。
英語を用いてのコミュニケーションは常に動きがあって、そして、場所も時間も変われば様式、用法も変わる。そしてそれを認識して使うことは思いの外ストレスになることもあります。
でも、つまづいてもいいじゃないですか。
それが後々「ああ、いい経験したわ~」と思えるはずなのです。
もしこれを読んでくれているあなたが、海外から日本に帰国してしばらく経った後に再び海外に渡って、英語に対するモヤっとした悩みを抱えているのであれば、とにかく焦らず、まずは生活を謳歌しつつ習得に前向きに挑んでみてください。気長に、気長に。
現地で色々と英語に触れられる良い機会、環境が周りにはたくさんあるはずです。
気負いせずにいきましょうね。
最後まで読んでくれてありがとう。
Kumiko