授業中の辞書はいらぬ???? | After Five English ネイティブ感覚で英語がしゃべりたくなるブログ☆

After Five English ネイティブ感覚で英語がしゃべりたくなるブログ☆

海外に行きたい!英語を話したい!
海外の長期滞在から日本に帰って来たけど、
英語を話す機会が無い・・・・。
・・・・・でも英語に触れていたい!
そんなあなたをヘルプしたい!
ネイティブ感覚を身につけるお手伝いをします!


こんにちは、Kumikoです。


今回は「クラスでの辞書の使用」について書いてみたいと思います。

前回のブログでもちょっと話した「クラスでの辞書の使用の可否」、私のクラスでは原則的には NO です。

クラスによって、そして先生によってルールは異なりますが、私のクラス、そして多くのクラスでは

1st - ask your classmates in English / explain in English
2nd - ask your teacher
3rd - use English-English dictionary
4th - use your dictionary (with a permission)


というルールが設けられております。

辞書ってね、特に母国語の場合は、理解以前に『訳』止まりになりがちなのです。

辞書自体は奥が深くて、便利です。品詞も例文も何でも揃っています。じっくり読んで理解を深めるには最適です。でも、『クラス』という流動的な場でで使うとなると、よっぽど「辞書を牽く時間」を設けない限り、意味を深く理解するまでには至らず、「とりあえず訳して意味をつなげる」ことに傾倒してしまうのです。


これは私自身も経験しました。
辞書片手に授業を受けて、単語の意味はわかっても、結局先生の話は耳に入らず、授業の内容も右から左・・・。

ある日辞書を忘れたのをきっかけに、辞書は家に置くようにしました。
単語が飛び飛びでわからなくても先生に英語で説明してもらったりクラスメイトに説明してもらって、内容も理解できたし、何より先生の話が耳に入り、わからない単語はメモするにとどめました。


授業中に辞書を牽いて
「そうか、こういう意味か。じゃあ今度使うときはこう言おう」
というところに至るのはそんなにないです。

むしろ、英語で知って英語で理解した方が実は長い目で見ると楽です。
なんでかって、結局は英語でのコミュニケーションだからです。

よく新しい単語が出てくる時に生徒さんに聞かれます。

生徒:Kumiko, what does 'climate' mean?  I don't know this word.
私:It means weather or weather conditions.  Many people enjoy skiing in Canada because we have a cold climate.

私が説明する際はまず同義語・同意語を伝えます。定義よりも同義語を言うと「ああ!」となります。ここではできるだけ同じ品詞の単語を用います。
そして、そこでも「?」な場合は、例文を作ります。

それを生徒同士にも徹底してもらっています。

以前は生徒たちも、同じ母国語を話す場合サクッと訳をしてクラスメイトに伝えることがありました。良かれと思ってやっているのです。

しかし、理解は深まっても多分使うことはありません。
英語で発音することもなければ、母国語で覚えてしまうからです。
単語同士の引き出しを使うチャンスが消滅するばかりか、使う機会もそこで実は半減するのです。

実際、英語で説明する生徒さんたちは英語で頭の中をサーチしているので刺激になるし、覚えていきやすいのです。

今となっては、何か新しい単語が出てきて誰かが質問した際、「答えさせて!」と言って説明したがる生徒の方が多いです(まるで言ったもん勝ちのごとく。笑)

生徒同士でもわからない場合は私に聞いてきます。
私もできるだけ粘り強く説明はするのですがどうしても私の説明でも「???」の場合、教室にある英英辞書を使ってもらいます。

母国語の辞書は授業中は本当に出番がありません。

使いたい時は May I use my dictionary?  と言ってもらうようにしています。

携帯の辞書を使用する生徒が大半ですが、基本的には携帯は鞄の中にしまってもらっています。

No phones on the table, please. という一言を授業の初めに呪文のように唱えています。笑

でもって電子辞書の不利な点は、書く上でのスペルの上達が遅くなることですかね。辞書が検索してくれちゃうのです。便利な世の中です!

でも、うっかり検索をして全然違う単語の意味を覚えている生徒もいます。

前に、entertainment という単語の意味を知りたくて(でも他の生徒にも聞けず私にも聞けず)机の下で辞書を牽いたのはいいけど、予測変換で enterprenur と検索していて、違う意味を紙に書いていた生徒もいます。

しかも、辞書にはない表現も多く用います。
「この単語は辞書にないよ」
って、そりゃそうだ。
全部が全部辞書にあるとは限りません。

今の時代、辞書よりもネットで検索する方が楽かもしれません。

言語は生きています。
使われる場所が異なれば表現も異なるし、世代が違えば違った表現を用いる場合もありません。全てが辞書にあるとは限らないのです。

なので、まずは人、次に人、機械は後ほど!
というスタンスで挑んでいます。

この方が英語でのコミュニケーションが取れますしね。

人と会って話している時に辞書使う?

と生徒に聞くと「あぁ、使わないね」と反応してくれます。
「授業もコミュニケーションだよ」と言うと、なるほど、と理解してくれます。

授業中や誰かと会話をしていて知らない単語が出てきた時は「後で辞書を牽く」目的で以下のような質問ができます。

What does ---- mean?
Can you give me some sample sentence?
Is that a noun / verb / adjective ...?
How do you spell that?

などなどと聞くことができます。

確かにね、辞書の正確性というか、辞書を牽いて納得するのも大事なのですよ。でもそれは家で復習する時の使用を勧めます。

英語で授業を受けていて、母国語の辞書を牽いて母国語で理解するのって、疲れるんです(経験者は語ります)。

復習の時は存分に使ってもいいと思います。でも、それでも母国語の辞書の使用頻度は下げつつ行った方がいいのではと思います。

最終的には英語での理解がコミュニケーションをより円滑にすると思うのです。

英語を英語で理解するのはそんなに大変なことではありません。

実際、今以下の文章を見ても日本語にはわざわざ訳はしませんよね?
英語のままで理解したりイメージしたりしますよね?

I have two dogs.

これは極端な話ですが、短い文章から例文も取り組んでいくと後々楽だったりします。

私のYouTu-Blogで冒頭の約1分間英語で話すことがあります。そこは英語の字幕を付けていますが、日本語に訳すことはしません。「なんとなく」でいいので、「こんなこと言ってるのかな」いいのです。じゃぁこれを使ってみよう、ってなったら文法や訳ではなく「英語で理解」する感覚を身につけてもらえたらと思うのです。

ちなみに、フレーズ紹介も訳を紹介しているつもりもありません。
状況を想定した際に使われるフレーズです。訳をするとたちまち不自然なフレーズだらけになってしまいます。

もし、YouTube内で私が使った表現で「???」となったら、そのフレーズごとネットで検索してもいいと思うのですが、その際英語での方法が幾つかあります。

フレーズの後に definition / synonyms / meaning といういずれかの単語を付けて検索するのです。そうすると英語で出てきます。

もし仮に英語の意味も理解できなかったら辞書の出番でしょう。
でも、我慢大会じゃないけど、辞書を用いないであえて英語で英語に挑むマインドを持つことで感覚が養えると思うのです。

何か新しい単語やフレーズや表現を耳にしたり目にした際は、文法を意識せず、訳を意識せず、「こんな感じのこと言ってるのね」「こう言いたい時はこんなフレーズなのね」で止めて、まずコミュニケーションすることを念頭に置いてみてください。

そして、これもちょっとした環境づくりの一環だと思っています。

またも長くなりましたが・・・・・汗


最後まで読んでくれて、どうもありがとう(^^)

Kumiko